ミトミの DON’T THINK 考えたら英語習得できないぞ語法は

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は英語学習の成否を決めてしまう重大なことをお伝えします。えーそんなバカな!と思うかもしれませんが、真実です。英語の学習方法についての、大きな話です。同じスポーツでも、卓球と重量挙げは身体の使い方がかなり違いますね。英語学習はその卓球と重量挙げくらい違うことを、脳でおこないます。英語は文法だけで成り立っていません。語法があります。この語法は、文法とは真逆の学習方法が必要です。文法を学び、単語を覚えるだけでは英語を習得できないのは、この語法学習が欠けているからです。今回はこの語法学習の方法をお伝えします。始めましょう。

お、サトル君、少しの時間も無駄にしません。

路上の英語学習少年、サトル君です。たしかにまとまった時間に落ち着いた環境でしか英語学習できない、なんていってたらいつまでもしません。いい姿勢です。

さて、どんな学習をしているのでしょうか?

日本語を英語にする問題ですね。ただ使う動詞は与えられています。deprive です。テイストは 「奪う 」です。

日本文に忠実に英語にしたサトル君です。王は deprived ひとりだけです。王権停止技のないシンプルな文です。

あらら、バツです。何がまずいのでしょうか?おおっと、サトル君が危機に陥るとどこからともなく現われる、あの哀愁あふれる英語コーチが全力疾走してきました。よほど重大な事態なのでしょう。

まず動詞の 語法 を知ってから

文法ではありません法です。文法とは英語全体に適用されるパターン、いわゆる応用の効く公式です。しかし、語法は違います。語法とはあるひとつの単語の、個別のパターンです。個別の単語のパターンなので、他の単語に応用することができません。たとえばこの問題の動詞 deprive の語法を見てみましょう。

deprive 人 of 物

このパターンでネイティブの心に文が浮かびます。なぜこのパターン?とネイティブに聞いても

知るかい!

で終わりです。ネイティブの方々には、このパターンが光速より速くポーンと浮ぶのでどうしようもないのです。テイストは

人から物を奪う

です。~からというテイストですが、from ではありません。日本語には対応していません

人から物を奪う

というテイストなのに、人が前にきてしまっています。わざとじゃないか?というくらい日本語とかけ離れています。日本語との対応関係はないのです。日本語との対応関係を求めないことが大事です。それはないのです。

こうした文法ではない語法問題は、まずその語法を知ることが大事です。

考え答えを出す

これをなにがなんでもしないでください。語法は考えて答えを出せるものではありません。まず答えを見てしまいます。そしてそのパターンの通りに文を作ります。なぜこうなる?という探究心はもたないことです。文法に探究心をもつのは価値がありますが、語法にはありません。語法に探究心を持つのは価値がないだけでなく、英語学習を死滅させてしまいます。この危機にサトル君がいたので、英語コーチがすっとんできたのです。ここは

そーすか deprive 人 of 物 なんすね

と割り切り受け入れて

deprive 人 of 物  の deprive 語法の通りに

He deprived me of the right.

とします。あとはこのパターンを使うことで、自らの表現にしていきましょう。これが文法学習とは真逆の、語法学習です。

英語学習の挫折の大きな原因が、この考えてはいけない語法を、理論的に理解しようとすることにあります。その論理的思考は、ほかの実りある方面で生かしてください。その論理的思考が実りある方面の内容を、論理的思考をせずに習得した語法を駆使して表現してください。

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