みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は a と the の基本形ではない、いきなり the のケースについてお伝えします。a と the の基本バージョンについては別の記事
ミトミの史上もっとも詳細な a と the
でお伝えしています。今回は最初からいきなり the がネイティブの心に浮かぶケースです。ただでさえ登場回数の多い the ですが、このいきなりバージョンのためさらに the の登場回数が増えます。
文が長くなればなるほど the だらけになってきます。いつまでも「よくはわかんないけどまあハハハ」、ですましていると英語力の増進にさしつかえだします。手をつけていきましょう。
それではどのようなネイティブ感覚で いきなりthe がネイティブの心に浮かぶのでしょうか?スタートしましょう。
おや、左の男は寒そうですね。でも右の男はさわやかな風を楽しみながら富士山?をながめています。左の男の口から出るセリフは
Please close the window.
いきなり the です。なぜ いきなり the かというと、この状況下では、
窓といえば目の前で開いているその窓
だとわかるだろう、という心理状態だからです。
これを
まず相手に窓の存在を認識させる
There is a window.
相手が窓の存在を認識した後で、その同じ窓のことを言う
Please close the window.
という手順をわざわざ踏む気が起きないのです。状況からわかるだろう、という心理状態です。
ではこの状況で、 a で相手に窓を閉めるように頼むとどうなるか?あえて極端なケースをやってみます。
the ではなく a で頼みました。
あり?目の前の窓を素通りしてどこかへいってしまいました。
おや、戻ってきました。
この男、北海道までいき、北海道のどこかにある
a window あるどこかのひとつの窓
を閉めてきたようです。この男のしたことは理論上は間違ってはいません。
a window とは 特定されてないどこかの窓 ですから、静岡から北海道でもどこでもすきなとこ行きそこで
どこか窓ひとつ閉めてくればいい
のですから。
実際には
Please close a window.
なんて表現がネイティブの心に浮かぶことはありません。なぜ浮かばないのか?というと
世界中のどこでもいい、とにかくどこかの窓ひとつ閉めてくれ
なんて状況になることがまず現実の暮らしの中でないからです。映画のセリフならあるかも、ですが。そのためいつも
Please close the window.
いきなり最初から the が心に浮かぶのです。こうして the の登場回数がますます増えるのです。日本語では
窓しめてください
その窓しめてください
どっちでもいい感じですが、英語では
Please close the window.
だけです。
Please close window.
ならまだ日本人には簡単なのですが、どうにもなりません。日本人は英語を改変できません。ここは
そーすか
と受け入れてください。ただ the へのネイティブの感覚を知ってしまえばかなり違ってきます。まもまく the なしに違和感を感じだします。そのころには英語力ぐーんとあがっているんです。その日へのスタートになりましたね。
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