ミトミのなぜだ!withで終わる不定詞の謎を解く

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回はとにかく関係代名詞を先に習得してしまったほうが、英語は早く上達する例をお伝えします。関係代名詞は文が長いためか、参考書の後ろのほうに追いやられてしまっています。

そのため多くの英語学習者が関係代名詞を知らないまま、不定詞、分詞と学習を進めています。これはワーグナーミトミから見ると、海図を持たずに太平洋にくりだしているようなものです。響きはいいですが、実際にやることではないです。ワーグナーミトミが関係代名詞を中心に記事を書いているのはこのためです。関係代名詞が英語の文の基本です。他の技は、関係代名詞の手抜きバージョンが多いです。その一例を今回はお伝えします。

I need a knife to cut apples with.

この文の最後にある with を見てこう思う方は多いです。日本語に訳してしまうと

私はリンゴを切るナイフが必要だ

となります。with にあたるような言葉は登場しません。だから、なんだこの with は? という状況になるのですが。

まず日本語を持ち出して英語を理解しようとすることが、崩壊への道です。日本語と英語は

イスとシャチぐらい違うのです

なので英語を習得するには、英語だけでいきましょう。ではまいります。

I need a knife.

これはいいです。

I will cut apples the knife.

この文はどうでしょう。

I will play tennis the park.

この文は妙ですよね。

I will play tennis in the park.

この in にあたるものがなかったのです。この in にあたるものが with です。

I will cut apples with the knife.

この with は 「で」 というテイストです。それでは

I need a knife. I will cut apples with the knife.

同じ物体を感知したネイティブは合体させたくてたまりません。。

I need a knife the knife I will cut apples with.

ひとつの文に王である動詞がふたつです。王同士のひとつの王座をめぐる闘いです。

平和を実現するため、赤の the knife の変身です。

I need a knife that I cut apples with.

赤のthe knife が that に変身して、動詞の持つ王権を停止する力を獲得、ものすごい投げ技?でcut の王権を停止したところですべてはOK,すべての工程は終了です。めでたし、めでたし。

なのですが、ワンパターンが好きではないネイティブは、関係代名詞の気分でない時もあるのです。

関係代名詞が平和を維持してくれているのに、関係代名詞を拒否します。そうなると平和を維持する王権停止力までなくなってしまいます。これは戦乱の世にもどってしまいます。

そこで

これまた王権停止力をもっている toマン を呼び、平和を維持しました。

I need a knife I will to cut apples with.

toマン がきたのですべては解決と、いきたいですが。

thatマン から toマン に技が変わるとネイティブの気分が手抜きバージョンになってきたようです。まず I を2度もいう気がしないようです。need という王がいるほうで I と言ってますから。おや、日本人のサトル君、なにげに登場です。

I need a knife will to cut apples with.

これで終了と思いきや

to の前にある will を言う気がなくなってきたようです。でもwill はひとつしかありません。

I need a knife to cut apples with.

will が視界から消されてしまいました。しょせん助動詞、立場は弱いです。

will の未来テイストは、to がにおわせていてくれ、ということです。すったもんだの末に不定詞バージョンにたどり着きました。

こうして関係代名詞の基本バージョン

から

不定詞の手抜きバージョン

への変遷過程を克明に追跡してみると、ネイティブの英語脳の中で無意識に瞬時におこなわれていることを日本人が追体験できます。この世でワーグナーミトミだけがしているこの0、00001秒間のできごとの分析、読者のみなさんにお伝えします。英語力増進に役立ちますよ。

そして

with は大騒動に関係なく、ずーっと後ろにいます。なんとなく消えたりはしません。この文がよく参考書に記載されている

I need a knife to cut apples with.

の例文です。通常は途中のプロセスいっさいなしで、この最終終着駅の文が記載されているだけですが。

合体、変身、thatマン から toマン への王権停止技の変更、などの動乱とはまったく関係なく with は存在し続けています。これは関係代名詞から不定詞への移行過程を追跡することで鮮明になります。

このように関係代名詞は英語の長文の基本です。関係代名詞から先に英語を学んだほうが、英語理解のスピードは速いです。なぜ不定詞の文の最後に with などの前置詞があるのか?の謎は、関係代名詞からわかるのですから。それでは今回はこれで。バラ色の英語学習ロードを。

英語の検索はワーグナーミトミで。

 

 

 

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