みなさんこんにちは英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回はMORE~THANのMUCHバージョンについてお伝えします。ひんぱんに目にするMORE~THANですが、その奥の深さを十分にお伝えするためのMUCHバージョンです。ではまいります。
私はヨシオより多くの金をもっている。
これを英語にする問題ですね。お、サトル君すかさず登場です。サトル君が思いついたのが
I have money more than Yoshio.
たしかに more than はなんかしょっちゅう目にしてる気がします。しかし、だてにこのワーグナーミトミワールドで英語を学んではいないサトル君、これがネイティブの心にうかぶバージョンではないのでは?との予感がしているようです。何しろ日本語と英語はイスとシャチの関係、いや無関係?ですから。
サトル君、成長してます。ではネイティブの心理の推移を見てみましょう。
I have much money.
これが基本の文です。money はネイティブには U名詞 です。a も s もつけることはネイティブの心に浮かびません。ネイティブは意識してつけないのではなく、勝手に自然とつかないのです。ネイティブ脳です。まあ、うらやましいですな。
そしてこの U名詞 には「多い」というテイストの時は much がネイティブの心に浮かびます。C名詞 の時に浮ぶ many がネイティブの心に浮かぶことはありません。これまたネイティブの方々は意識しているわけではありません。無意識に勝手にネイティブ脳が自動的にそうしてしまいます。やはりうらやましいですな。
うらやましさを乗り越えて進みましょう。
お、ヨシオが登場しました。ただほんとにヨシオが登場しただけです。ヨシオ登場に対応する技がありません。このままでいいや、とネイティブの方は感じません。さすがに。
than を入れました。これで give の後ろでもないのに物体2連ちゃん 問題はなくなりました。この than を入れると、ネイティブは much を比較テイストにしたくてたまりません。
この much の比較テイストが more なのが日本人を混乱させます。more は
famous など形容詞が長ったらしい時
C名詞の時の many の比較テイスト
でも more になってしまうからです。これは即座にやめてほしいのですが、日本人に改良する権利はありません。むかつきながらも受け入れるしかないです。英語ネイティブの言葉です。さて
I have more money than Yoshio.
この more money をネイティブは引き離す気がおきません。これは many books を引き離す気にならないのと同じです。
C名詞 I have many books. I have important opinions
U名詞 I have much money. I have important information
C名詞であれU名詞であれ、形容詞と名詞を引き離す気分にネイティブはなりません。more を後ろに飛ばして than と合体、はしません。
もうひとつ大事な点を付け加えます。than は必要な時は、王権停止力を発動させます。
I have more money than Yoshio.
王である動詞は have だけです。あとはすべてザコです。王がひとりだけなので、この国は平和です。ワーグナーミトミ英語の基本中の基本です。しかしこの文はおおもとは
I have more money than Yoshio has money.
の Yoshio の後ろを省略したものです。今ではこんな文がネイティブの心に浮かぶことはないです。でも has money をひとことで代用する does が登場することがあります。王である動詞がふたつある状態です。
I have more money than Yohsio does.
おお、than がなにかの力に覚醒しているようです。王ふたりという国が崩壊する危機が than に潜在している強力な力を呼び覚ましています。
この王ふたり状態による内乱を鎮圧できるのは、この国には than だけです。
than が does の王権を停止させました。王は have だけです。王がひとりならOKなのが、英語という言語です。ワーグナーミトミ英語の基本中の基本、根幹をなすところですね。
than は必要がないときはザコのひとりとしておとなしくしています。でもひとたびもうひとりの王が登場すると、王権停止力を発動してその王権を停止させます。こうして国の、文の平和を守ります。王権停止力のある接続詞です。
今回は more~than の much バージョンをお伝えしました。それではこれにて。
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