みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は2005年の時点で、進行形の~ing を形容詞と見抜いた慧眼の先進研究者、阿川イチロヲ氏の完了形理論に関する、ワーグナーミトミの論考をエピソードテーマにお届けします。ワーグナーミトミが2010の暮れごろに、「こりゃ動詞じゃないぞ」と思い始めた進行形の~ing です。それを2005年の時点で見抜いていたとは素晴らしい。それでは、今回の完了形に関しての論考、エピソード960スタートです。
ーーーーーーー
だがそれでも、率直に言って、とても発表できる完成度には達していない。きっと何かを見落としているんだ。このままでは反論の余地はかなりある。例えば、「地球軌道がかなり複雑」とか「使用してる記録が作為的」とか—–それに全体的に、言葉選びの綿密な思慮深さに比べて根底に何か—–幼稚なほどの純粋さを感じる。—–不思議な著者だ。 この仕事を引き継げるのは、慎重な知性と時に大胆な度胸を持ち合わせた—–まさに完璧な英傑だけだろう—–
そ、そんな人—どこにも—
いる。私だ。
~石箱に残された地動説の記録を見てオグジーに語るバデーニ~
ーーーーーーー(注1)
(速報)ワーグナーミトミ地動説英文法を学んだ生徒が、英検1級に合格しました。
ほいさて、今日も英語学習してます、サトル君。
何か見たようです。
この文を見ましたか。
この文も見たようです。
して、思うことは?
おお、これは阿川イチロヲ氏の、進行形の~ing は形容詞とする、2005年発表の画期的理論ですな。
ーーーーーーー
日本語の「—–している(ところだ)」に当たる「動詞+ーing」というカタチは、英語の分類上は動詞じゃないんです。
「じゃあ、一体、「動詞+ーing 」のカタチってなんなの?」
って思いますよね。この場合、答えは「形容詞」。
ーーーーーーー(注2)
この理論がワーグナーミトミに去来したのは、ワーグナーミトミ地動説英文法が降臨しだした2010年終盤です。ワーグナーミトミが英語講師でありながら、英会話中心指導でたいして文法研究をしていなかった2005年の時点で、この真理を発見していた阿川イチロヲ氏、まさに慧眼です。
playing tennis の playing は形容詞です。たしかに。
おおっと、なんだなんだ?現在完了形のほうですか。どっちも後ろに名詞がある?たしかに。
現在進行形。
現在完了形。
たしかにどちらにも後ろに名詞があります。同じ状態です。それなのにどうして現在完了形になると、阿川イチロヲ氏は歯切れが悪くなるのでしょう?
受動態の過去分詞パターンですか。
ーーーーーー
それから、「過去形と過去分詞では後ろに続くカタチが違う」というポイントにも注目してください。実は、過去分詞というのは、その動詞の後ろに本来、続くはずの名詞をあえて続けない(多くの場合、前に出す)ことで、「—–される/されている」という受け身の意味を表す特別なカタチなのです。
これって過去分詞と、その他の動詞ご一行との最大の違いですよ!いわゆる動詞(現在形、過去形などすべての時制のかカタチを含む)や、動名詞や現在分詞、to 不定詞といったそのお仲間が続けられるカタチを過去分詞だけは続けられないんです。
ーーーーーー(注3)
そうです、受動態の場合はそうです。しかし
完了形は違い
ます。この受動態の分析で、阿川イチロヲ氏は、完了形を考慮せず受動態の過去分詞の構造に執心しています。まあ興奮状態になるのは理解できます。学問研究とはそういうものですから。そして受動態に関してはその通りですが、この執心が、完了形になると混乱を引き起こします。
ーーーーーー
そして、<have +過去分詞>の」過去分詞と呼ばれる部分についても、いろいろと不思議な点があります。まず、いわゆる「過去分詞」には、
①その動詞が本来なら続けられるはずの名詞を後ろに続けられない
②「—–される/されている」という意味を表す
③形容詞扱いされる(だから、文の中には、ちゃんとした動詞が別に必要)
という共通の特徴がありましたね。例えば
That fact is known to everybody.(その事実は全員に知られている。)
という具合。それに対して、<have +過去分詞>の過去分詞といえば、
Everybody has known that fact. (全員がその事実を知っている。)
のように、後ろにその動詞が本来、続けられる名詞をそのまま続けられるし、「—–される/されている」というニュアンスは一切表さないし、形容詞扱いと考えると文の中に動詞がないことになる(have は助動詞と考えた場合)し、はっきり言って過去分詞と言い切るにはムリがあることだらけ。
一方で、確かに<have +過去分詞>の過去分詞は、今の Everybody has known という例からも分かる通り「カタチの上ではれっきとした過去分詞」。「ずっと—–している」という意味を表そうと思ったら、「動詞ing 」でもto 不定詞でも、ましてや動詞の原形でも過去形でもなく、必ず過去分詞を have の後ろに続けなければならないのです。
「もう何を信じてよいのやら—–😕◯」
ーーーーーーー(注4)
とあるように、過去分詞の一面である受動態の過去分詞のパターンを、完了形にも適用しようとして、混乱が生じています。
それではワーグナーミトミ英文法でいきます。
この点に関して
あら、そうですか。違う見解ですな。まあ別人が別々にやってることなので、違う見解になります。
全然かまわないんですね。そもそも
この進行形の playing の後ろに名詞の tennis がありますが、阿川イチロヲ氏はまったく気にすることなく形容詞にしています。
それなのに過去分詞の後ろの名詞のほうを、突然気にしだすのは?なんとも妙です。これは受動態でのパターンを基準に、完了形のパターンを分析しているからでしょう。
これも阿川イチロヲ氏が過去分詞の特徴として、あげているものです。
この点も、見解が違いますな。そうです、はじめから過去分詞には
受動、完了両方のテイスト
があるのです。
be +過去分詞 なら受動
have +過去分詞 なら完了
です。
そしてこの点に関しても
なつかしの、エピソード200~400あたりに頻繁に出てきた表現
過去分詞なんざ3カス
ですな。そういや過去分詞を見るたびに
こいつは3カスだから
と言ってた高校2年生、グーンと英語力を上げました。5段階の1から4にグオーンと上昇しました。
ちゃんとした動詞が必要
だから動詞の have が飛来するのです!受動態の be に代わり have が来るだけです。be も have もどちらも
動詞(王)太陽
です。
is 動詞(王)太陽
used 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。動詞(王)太陽 は is ひとつだけです。
has 動詞(王)太陽
used 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。
理路整然、シンプルそのものです。
それでは今回はこれにて。
英語の検索はワーグナーミトミで。
(注1)「チ。ー地球の運動についてー」 第2集 魚豊 小学館 2021年 P4-5
(注2)「英文法のトリセツ じっくり基礎編」 阿川イチロヲ アルク 2005年 P227
(注3)「英文法のトリセツ とことん攻略編」 阿川イチロヲ アルク 2005年 P227ー228
(注4)「英文法のトリセツ とことん攻略編」 阿川イチロヲ アルク 2005年 P284-285