みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は英語がまったく理解できないため、その母親がワーグナーミトミに泣きついてきた？中学２年生との授業中の一コマを、エピソードテーマにお届けします。この家族とは長い付き合いで、長女、長男、次男と指導してきたのですが、当時は幼児だった末っ子が中２になっていました。この英文法をまったく理解できずにいた中２生が８回目の授業で現在習得しているレベルとは何か？、現行の天動説英文法ではまったく英語を習得できなかった中２生がワーグナーミトミの地動説英文法だとどうなっているのか？驚愕の現実、エピソード１００４スタートです。
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観測をやめろ。
えっ。
これからは全ての時間を神学に割くんだ。天文はやめろ。いいな？
——- か、かしこまりました。
よし、頼み事だが明日、私の知人フベルトの身柄を引き取ってほしい。
—– フベルトさんって異端者として捕まっていたんですよね。「禁じられた研究」とかで。
～義父ポトツキから初めて地動説研究者フベルトの存在を知らされるラファウ～
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さてと、さてさて、本日も英語学習に励むサトル君です。
何をニヤついているんだ？サトル君。
この文を見てニヤついてたんですか。
ほほう、なるほど。まあこの連載もエピソード１から回を重ねて、今回でエピソード１００４です。サトル君の英語力も上昇、上昇、また上昇です。たまたま通りすがりのあんちゃんと、路上で出くわしてきただけではありますが。
ではこの文、通常の天動説英文法による英語学習ではこの領域まで到達しそうにないですが、その形成過程を見ていきましょう。
これがスタート文です。
is 動詞（王）太陽
cooked 過去分詞で動詞停止（王権停止）惑星
という文構造です。動詞（王）太陽 は is ひとつだけです。天動説英文法では cooked を動詞にしてしまうので、このスタートの段階で難解な状態になってしまいます。地動説英文法では
過去分詞なんざ、いついかなるケース（受動態はもちろん、完了形でも）でも動詞ではない（注２）
これが徹頭徹尾、頭から尾まで徹底されています。シンプル。
お、追加テイストが入りました。予定テイストですな。
is 動詞（王）太陽
going ing で動詞停止（王権停止）惑星
be 不定詞 to で動詞停止（王権停止）惑星
cooked 過去分詞で動詞停止（王権停止）惑星
という文構造になりました。
おお、the girl に追加情報が加わりました。追加情報部分の
the girl likes cooking は
likes 動詞（王）太陽
cooking ing で動詞停止（王権停止）惑星
という文構造です。動詞（王）太陽 のlikes が問題です。
追加情報の中の the girl が、関係代名詞 who に変身して、動詞停止力（王権停止力）を発動です。これにて the girl 追加情報の中の動詞（王）太陽 はなくなりました。
おおお、今度は The fish に追加情報が加わりました。追加情報
Masao has caught the fish は
has 動詞（王）太陽
caught 過去分詞で動詞停止（王権停止）惑星
という文構造です。動詞じゃない過去分詞の caught なんざどうでもいいですが、動詞（王）太陽 の has が問題です。
しかし、本体の The fish と同じ物体である、追加情報の中の the fish が追加情報内の後ろのほうにいます。
The fish the fish
のように変身できる状態、変身準備ができていません。同じ物体が合体しないと英語ネイティブは変身させる気になりません。
the fish が追加情報の中を前へ移動しました。
The fish the fish
の並びになりました。まあ
The fish the fish Masao
という並びになりましたが、これが正しい並びです。完成過程でのこの正しい並びが教科書、参考書に記載されていないのがまずいです。英語という日本語とはあまりにかけ離れている言語の習得には不可欠です。
追加情報の中の the fish が関係代名詞 which に変身しました。
has 関係代名詞 which で動詞停止（王権停止）惑星
caught 過去分詞で動詞停止（王権停止）惑星
is 動詞（王）太陽
going ing で動詞停止（王権停止）惑星
be 不定詞 to で動詞停止（王権停止）惑星
cooked 過去分詞で動詞停止（王権停止）惑星
likes 関係代名詞 who で動詞停止（王権停止）惑星
cooking ing で動詞停止（王権停止）惑星
という文構造です。動詞（王）太陽 は is ひとつだけです。OK です。
お、関係代名詞 which が透明バージョンになりました。天動説英文法の
省略
ではありません。それでは空気になってしまいます。天動説英文法では動詞停止力（王権停止力）が存在しないので
省略
と説明されてきています。地動説英文法では
透明バージョン
でそこに
存在
し、変わることなく動詞停止力（王権停止力）を発動しています。動詞（王）太陽 は is ひとつだけです。OKです。
それでは今回はこれにて。
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（注１）「チ。ー地球の運動についてー」第１集 魚豊 小学館 ２０２１年 P２０－２１
（注２）「一億人の英文法」の著者である大西秦斗氏は完了形になると、過去分詞を動詞にしてしまいます。「英文法のトリセツ」の著者であり、進行形の ~ ing を形容詞と見抜いた偉大な先駆者阿川イチロヲ氏も、完了形の過去分詞にはその解釈にとまどっています。「真・英文法大全」の著者である関正生の理論では、受動態も完了形も両方とも、過去分詞は動詞です。