みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は「英文法のトリセツ」の著者阿川イチロヲ氏の接続副詞に関する記述について、ワーグナーミトミの論考をお届けします。阿川イチロヲ氏が「英文法のトリセツ」を著わした2000ゼロ年代にくらべて、英検の比重がとてつもなく巨大化しています。もはや受験勉強とは英検準1級合格すること、といえるほど英検の比重は大きいです。ワーグナーミトミも英検準1級に合格したくてたまらない、いや、しなければならない生徒を指導しています。そんな時代に、合否を左右する重大なテーマが今回のエピソードテーマです。では英検の合否を左右するエピソード979スタートです。
ーーーーーーー
私は何度でも言うよ。これから先の人生、君の本質と無関係なところで君のすべてを否定する輩と出会うかも知れない。そしてその度、心が折れそうになるかもしれない。だけど、君は自分のやっていることを信じて進むんだ。いざって時、退いたら終わりだ。
~ピャスト伯の天文学研究施設の研究員コルベが助手のヨレンタに語る言葉~
ーーーーーーー(注1)
ほーりゃほりゃ、と本日も英語学習してるサトル君です。
どっひゃっひゃー、と何を見たんだ、サトル君?
まあそうですが。
なんですとー、こりゃ大騒ぎになりますな。サトル君の見た記述を見てみましょう。
ーーーーー
次の文の意味は?
She likes cats, however she has an allergy to them.
~ワーグナーミトミによる中略~
彼女はネコが好きだ。しかし、ネコアレルギーだ
~ワーグナーミトミによる中略~
こんな感じで、however は、等位接続詞の but と同じようなニュアンスで使うこともできるんです。この however のように、本来は等位接続詞ではないんだけど、等位接続詞の and/but/or などと同じような感覚で使えるものがあって、それらを「接続副詞」と呼ぶこともあります。その特徴は次の通り。
① 等位接続詞は同じレベルのものなら何でもつなぐことができる(P.26も参照)が、接続副詞は「主語(S) と動詞(V)」のあるカタチと「主語(S) と動詞(V)」のあるカタチ(つまり「節と節」を結ぶ役割でしか普通は使わない。
⇒× She likes cats, however has an allergy to them.
*接続副詞である however の後ろに主語がないからダメ!
② 接続副詞が結ぶ節と節の間には、コンマ(,)か、またはセミコロン(;)などを入れるのが普通。コンマやセミコロンの代わりに、ピリオドを入れて、別々の文に分けることも多い。接続副詞の後ろにコンマを入れることもある。
⇒ She likes cats; however she has an allergy to them
⇒ She likes cats. However, she has an allergy to them.
ーーーーーーーーー(注2)
重大な箇所は
ーーーーーーー
She likes cats, however she has an allergy to them.
ーーーーーーー(注3)
の文です。そして
ーーーーーーーー
接続副詞が結ぶ節と節の間には、コンマ( , )かセミコロン( ; )などを入れるのが普通。
ーーーーーーーー(注4)
コンマ
です。このコンマと however だけで、ふたつの文をつなげてしまうことを英検のライティングでやると、大変なことになります。
ーーーーーーー
接続詞だと勘違いしてしまい、but の代用として使うミスが多いですが、however , therefore はどちらも基本的に「副詞」です!
SV, however SV はまちがいで、SV; however とするか、文を切って、SV. However, SV とするか、SV, but SV が正解。
ーーーーーーーー(注5)
夢の桃源郷、英検準1級合格が泡と消えます。
is 動詞(王)太陽
is 動詞(王)太陽
という文構造です。接続副詞の however からは動詞停止力(王権停止力)は発動しません。太陽系に太陽ふたつの灼熱地獄、人類生存不可能状態です。
is 動詞(王)太陽
is セミコロンで動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。太陽系に太陽はひとつです。セミコロンからは動詞停止力(王権停止力)が発動されます。英語ネイティブはそれを無意識に感じています。無意識の第一言語なので、いちいち意識なんざしていませんが。
is 動詞(王)太陽
is 接続詞 but で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。こちらもOKです。
阿川イチロヲ氏の文法体系には、動詞停止力(王権停止力)が存在していません。
関正生氏の文法体系にも
大西泰斗氏の文法体系にも
安藤貞雄氏の文法体系にも
その他すべての天動説英文法に
動詞停止力(王権停止力)が存在していません。
ワーグナーミトミ地動説英文法に、それは存在しています。(注6)
それでは今回はこれにて。
英語の検索はワーグナーミトミで。
(注1)「チ。ー地球の運動についてー」第3集 魚豊 小学館 2021年 P33
(注2)「英文法のトリセツ 英語勝ち組を生む納得の取扱説明書ー中学レベル完結編」阿川イチロヲ 株式会社アルク 2009年 P311-312
(注3)同書、同ページ。
(注4)同書、同ページ。
(注5)「英検1級 8日間で一気に合格!」植田一三 明日出版社 2020年 P258
(注6)先日、まったく英語がわからなくなっていた18歳の青年に、最初の指導をしました。「進行形、完了形、受動態、不定詞、動名詞、分詞、関係代名詞、なんなのこれら?」状態でした。しかし、ワーグナーミトミの1回の指導で「英語の本質がわかった」となりました。彼の言葉曰く
「英語の本質はアイスマンだ」
その通りです。ワーグナーミトミは「冷やしマン」と言いましたが。