みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は大学生とのTOEIC対策の授業中に遭遇したケースを、エピソードテーマにお届けします。10代後半になって困るのが、日本の英語教育で欠落している重大要素が、大きく解答に影響してくる点です。大学生にTOEIC 対策授業をしていると、このケースが頻発します。やはりこの重大要素、英語学習の早期から導入しておかねばなりません。でも10代前半に習わなくても遅いなんてことはないぞ、ここから前進していくぞ、エピソード975スタートです。
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『自らが間違っている可能性』を肯定する姿勢が、学術とか研究には大切なんじゃないかってことです。第三者による反論が許されないならそれはー信仰だ。
~バデー二に語るオグジーの研究姿勢への見解~
ーーーーーー(注1)
はっけよい、本日も英語学習してます、サトル君。
(注2)
これが見てる問題ですか。ーに答えが入りますな。
make a point of 必ず~する
ensure 確認する
というテイストです。
この4つの中から、答えを選ぶのですな。
いきなり2つを除外、のサトル君です。そりゃそうです。
makes 動詞(王)太陽
testing ing で動詞停止(王権停止)惑星
ensure 不定詞 to で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。
もう makes という動詞(王)太陽 があります。そこにもうひとつ動詞 (王)太陽 が英語ネイティブの心に浮かんだりはしません。
お、そうなります。さあ、どっちだ。
おおっと、ここで関正生氏の自動詞他動詞判別法を思いついたサトル君です。
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予備校でも「高校英語でイヤだった思い出No.1は自動詞・他動詞」って言う受験生がたくさんいます。では、非常にカンタンな判別法をお話しましょう。
自動詞:「あっそう」って言えちゃう動詞
他動詞:「何を?」って聞き返せる動詞
これだけです。
たとえば、ボクが「買うんだ(buy)」って言ったら、みなさん「何を?」って聞き返せますか?聞き返せますね。問題ないですよね。だから buy は他動詞です。
次、write「書く」は?「オレ、書いたんだ~」って言われたら、なんて言いますか?
「あっそう」
ダメです。いきなり「あっそう」って言ったら、世の中すべて自動詞になっちゃいます—。
~ワーグナーミトミによる中略~
ではlive 「生きる」は?「何を?」って意味不明ですよね。「あっそう」ですよね。だから自動詞。
ーーーーーー(注3)
これが関正生氏の自動詞他動詞判別法ですが
なんだなんだ?なぜか突然
struggle
が心に浮かんだサトル君です。
struggle はそういうテイストです。
まあ浮かぶのは「何を?」です。
ありゃりゃ?「何を?」なのに自動詞でした(注4)
こういうことが多発する、関正生氏の自動詞他動詞判別法です。
もうひとつ、関正生氏が他動詞と言い切っている live ですが
live は25パーセントは他動詞
です。(注5)
さて、当初の問題に戻りましょう。どっちだ?
なんと、他動詞のほうが自動詞よりも数が多いから他動詞
という割り切りをしてしまいました。まあもうテスト中は、ここまで割り切ってしまってもいいでしょう。時間制限があります。テスト中なので、辞書も何も見れません。まあ serve は
(人)に(飲食物)を出す
というテイストなので、関正生氏の「何を?」判別法でいけますが。
ありゃ?なぜか strive という動詞がふと心に浮かんだサトル君です。
strive は 努力する というテイストです。やはり
「あっそう」ではなく「何を?」ですな。ということは他動詞かな?
自動詞でした。(注7)やはり例外が多すぎです、関正生氏の自動詞他動詞判別法。
さて
これが透明部分のないフルバージョンです。
makes 動詞(王)太陽
testing ing で動詞停止(王権停止)惑星
is 関係代名詞 that で動詞停止(王権停止)惑星
served 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
ensure 不定詞 to で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。
that is が透明バージョンになりました。天動説英文法で言うところの省略ではありません。透明です。見えなくても、聞こえなくても、that is は存在しています。
それでは今回はこれにて。
英語の検索はワーグナーミトミで。
(注1)「チ。ー地球の運動についてー」第4集 魚豊 小学館 2021年 P122-123
(注2)「TOEIC L&Rテストでる1000問」TEX加藤 アスク出版 2020年
(注3)「世界一わかりやすい英文法の授業」関正生 株式会社KADOKAWA 2015年 P30-31
(注4)「グランドセンチュリー英和辞典」第4版 三省堂 2017年 P1578
(注5)「同書」P929
(注6)「同書」P1435
(注7)「同書」P1577