みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は2日前に電車内でワーグナーミトミに閃いた、しかしその原型は2005年に英文法研究の偉大なる先駆者、阿川イチロヲ氏がその著書「英文法のトリセツ とことん攻略編」で記述していた世界初の学説「過去名詞」を、エピソードテーマにお届けします。阿川イチロヲ氏とワーグナーミトミには、「人から英語を習っていない」という共通点があります。そのため英文法研究の発展を妨害している
~は正しいものとして疑わず、それを土台として研究を積み重ねる
という研究の発展を阻害する要因が存在しません。これが他の英語学者、英文法研究者、英語指導者との大きな違いです。では通常では到達しえない領域に行きましょう、ワーグナーミトミ地動説英文法エピソード1124スタートです。
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今の一瞬に、プトレマイオス(今の宇宙)の1000年を脱する秘密が隠されていたぞ。
~オグジーに天動説の誤謬を提示するバデーニ~
ーーーーーー(注1)
今日も英語学習してますよ、サトル君。
そこにやってくる通りすがりのあんちゃん、今日はわざと来ましたな。
はいはい、例によって
How are you?
なんて言わないやつです。カナダ在住の2年10ヵ月の最初のころに無理して3回言ったきり、2度と言わなかったそうです。え、現在完了形の過去分詞ですか?
ここで動詞だと言い出したら、これまでの1123回の連載は何だったんだ?となりますな。
おお、それがこやつの脳に閃きましたか。
ただそのコンセプトは、英文法研究の偉大なる先駆者、阿川イチロヲ氏がその著書の中で、2005年に発表していました。ところが英語学の専門家、英語指導者たちからは無視された状態でした。
2005年当時のワーグナーミトミは英会話スクールの講師でしたが、音楽ライブ開催したり、バラエティー番組にエキストラでゲリラ出演したりしていて,ダイバーシティやりすぎの集中力なし状態、そのため阿川イチロヲ氏の学説を知らないで生きていました。
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まずみなさん、「動詞 ing 」のカタチには、文字通り名詞扱いの「動名詞」と、形容詞扱いの「現在分詞」の二通りの使い方がるのに、どうしていわゆる「過去分詞」のカタチには形容詞扱いの「過去分詞」しかないのか不思議に感じないですか?
実は、過去分詞のカタチにも「過去名詞」というか「完了名詞」というか、要するに、「動詞 ing 」のカタチの「動名詞」に当たる使い方はあったんです。仮に「過去名詞」としておきましょう。意味は「 —– したこと」みたいな感じ。つまり、動名詞(「現在分詞」と呼ぶべき?)としての「動詞 ing 」が「 — すること」、過去名詞としての過去分詞形が「 — したこと」です。
この過去名詞は、カタチこそ過去分詞と一緒ですが、「 — される」という受け身の意味は一切表しません。あくまでも役割は「 — すること」を意味する動名詞の過去版。だから、動名詞と同じように、後ろにはもともとの動詞だった頃と同じカタチを続けられるのです。過去分詞のように「『 — される』という意味と引き換えに、本来なら続けられるはずの名詞を後ろに続けられない」という制約はありません。
英語人は、この過去名詞を一般動詞の have と一緒に使うことを思いつきました。つまり、< 一般動詞の have + 過去名詞 > というカタチ。意味は「(過去に —– したことを(今)もっている」という感じですね。
これは過去と現在のつながりを一言で表せる画期的な表現だ!」英語人はそう思いました。この < 一般動詞の have + 過去名詞 > が表す意味のバリエーションのひとつが、「過去にはじまった状態を今ももっている→ずっと — している / である」だったりします。
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ほんとうに素晴らしい分析です。阿川イチロヲ氏は独自に英文法を研究したので
~は当然であり、それが研究の土台である
というそれまでの英文法研究の大前提が存在していなかったのが、この素晴らしい着想につながりました。
ーーーーー(注2)
でも、いつの間にかこの「過去名詞」という存在はすたれてしまったのです。だ って、過去名詞(過去分詞と同じカタチ)の多くは、動詞の過去形とまったく同じカタチだから。動名詞として使う「動詞 ing 」は後ろに ing がつくので一目瞭然だけど、動詞の過去形と同じカタチの過去名詞は、どうにも見分けづらい。
一方で、英語人たちは< have + 過去名詞 > というベンリは表現を好んで使い続けました。あまりによく使うので、そのうち、否定文や疑問文を作る際には、「もういいや、 have に直接 not をつけちゃえ。have を前に出しちゃえ。ってノリで、この組み合わせの have に関しては助動詞みたいな使い方をするようになってしまいました。
ーーーーーー(注2)
この段階で、この通りすがりのあんちゃんの独自理論になるようです。助動詞ではなく?
動詞ですか。つまり通常の have と違うのは、その操作が
動詞の be と同じ
ということですな。
The man is a boxer.
The man has eaten the fish.
Is the man a boxer?
Has the man eaten the fish?
The man is not a boxer.
The man has not eaten the fish.
なるほど、まるっきり be動詞と同じ操作です。
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さらに後ろの過去名詞については、「もうなかったことにしちゃえ。どうせ過去分詞と同じカタチだし。have の後ろは過去分詞。それでOK」ということにされてしまいました。
そして今では< 助動詞の have + 過去分詞 > というカタチが残るのみ。めでたしめでたし ——
——- じゃないですよね。
ーーーーーー(注2)
ここでよし、とはしない阿川イチロヲ氏です。
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こういう過程を飛ばして、 < 助動詞の have + 過去分詞 > というカタチだけを英語人ではないボクたちに見せられても、「何でこれが助動詞?何でここに過去分詞?」と、ワケがわかんないことだらけ。
だから、ここまでの「元を正せば、「 —- したことを+もっている」という < 一般動詞の have + 過去名詞 > 」という何とも「?」な説を信じるかどうかは別にしても、この < have + 過去分詞 > って新しいカタチに関しては、助動詞とか動詞とかそういう理屈はすべて抜きにしてにして、
「(昔から現在に至るまで)ずっと — している / —– である」という意味は、< have + 過去分詞 > という特別なカタチで表す!
って具合に、とりあえずカタチそのものを「丸暗記!」してしまうのがおすすめ。
ーーーーーー(注2)
としています。
阿川イチロヲ氏は過去名詞論を提起しながらも、最後は暗記することを推奨しています。
しかーし
通りすがりのあんちゃんには、現在完了形の過去分詞は名詞であることの根拠があるようです。それは
have は100パーセント他動詞(注3)
です。
直後にかならず名詞
が、英語ネイティブの心に浮かびます。
現在完了形をめぐる混乱の元凶は
have を助動詞とした
ことにあります。have を助動詞としたため、
過去分詞が動詞
となり、これが英文法、それに基ずく英語学習に未曾有の混乱を引き起こしてきています。現在完了形の have は
テイストザコ、ワーグナーミトミが研究対象として取り上げない助動詞なんぞではなく
be 動詞の動きをする他動詞
です。これが現在完了形の have の正体です。
has 動詞(王)太陽
という文構造です。
has 動詞(王)太陽
eaten 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。
ふたつとも
他動詞 have 直後に名詞
という文構造です。
ここまで振り切る英文法学者は、人類史上初です。よくこんなやつが地球上に出てきましたな。
それでは今回はこれにて。
英語の検索はワーグナーミトミで。
(注1)「チ。ー地球の運動についてー」第2集 魚豊 小学館 2021年 P147
(注2)「英文法のトリセツ とことん攻略編」新装版 阿川イチロヲ アルク 2019年 2005年初版発行 P283-285
(注3)「ウィズダム英和辞典」井上永幸 赤野一郎編 三省堂 2003年第1刷発行 P928ー937