みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は関正生氏の「真・英文法大全」における to と for の使い分けにおける判別のテーマで、そこでの give と teach に関するワーグナーミトミの見解を公開します。ひとつの事象に様々な見解が生じるのが学問研究の世界です。論理的根拠に基づき対象事象を分析し、真理へと到達していきます。ワーグナーミトミ地動説英文法エピソード1119スタートです。
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やっ、やめてくださいっ!コレは不適切です!
ええ、その通り不適切です。我々は正しい方向になど導かない。我々が目指す先にあるのはただ一つ。真理だ。
~地動説の存在に動揺するヨレンタにバデーニが語る研究者の矜持~
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(速報)1年間の英国留学をしたものの、英語力の上昇が芳しくなかった女子高生、帰国後ワーグナーミトミ地動説英文法に遭遇し貪欲に吸収、米国大学入学が決まりました。ワーグナーミトミ地動説英文法を知り3か月と2週間での快挙。
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さあってと、本日も英語学習、グイグイ前進するサトル君です。
何を見たんでしょうか?
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” to 人 “:つけないと文意が成立しない(情報として必要)
” for 人 ” :つけなくても文意が成立する
これだけ知っていればどんな動詞にも対応できます。たとえば Andy gave a toy.だけでは情報不足で、「誰に?」が必要ですね。そこでgive の場合は to を使って、Andy gave a toy to his sister.「アンディは妹におもちゃをあげた」となります。
一方、She bought candies. はこれだけで意味が成り立ちます。もし「誰かのために」をつけ加えたい場合は ” for 人 ” をつけて、She bought candies for me.「彼女は私にキャンディーを買ってくれた」とします。
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この説明を見ましたか。
ふんふん、give はいいけど。
teach は同じではない、と感じるサトル君です。関正生氏の著書「真・英文法大全」では、teach がgive グループに入っています。動詞が teach の場合、英語ネイティブの心に浮かぶ前置詞は to なのでこれはその通りです。ところが teach は
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つけないと文意が成立しない(情報として必要)
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なものでしょうか。
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teach A <人が>A (学科・クラス・人など)を教える➤
teach English [ science] at a high school 高校で英語 [ 科学 ] を教える
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teach の場合、これだけで文が成立します。文意ではなく、teach の語法において。別に情報不足ではありません。もちろん teach の
相棒前置詞 (ワーグナーミトミ地動説英文法新用語)
は to なので give と同じです。ただ法則を作ろうとするあまり、検証がおおざっぱになっています。英語学習者の暗記負担を軽減するために、法則を作ろうとする熱意は素晴らしいですが。
「文意」という主観が入る判定基準での法則は、こうした問題が噴出します。(注4)
こやつ、完全に振り切っています。
英文法の鬼神です。それも動詞以外はザコ、という振り切りぶり。
それでは今回はこれにて。
英語の検索はワーグナーミトミで。
(注1)「チ。ー地球の運動についてー」第3集 魚豊 小学館 2021年 P78
(注2)「真・英文法大全」関正生 株式会社KADOKAWA 2022年 P432
(注3)「ウィズダム英和辞典」井上永行 赤野一郎編 三省堂 2003年第1刷発行 P2051
(注4)「文意」より主観的要素が少ない、ワーグナーミトミの to と for の違いに関しては、もうこの1119回を数える連載の中で公開していますが、また公開していく予定です。