ミトミの 英文構造がわかってないのに日本語訳だと?破滅にむかっているぞ

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は難関国際系大学合格を目指す女子高生との授業中に遭遇したケースを、エピソードテーマにお届けします。今回のケースは多くの場合、「なんとなく言ってることはわかるからいいや」で先に進んでしまうケースです。ところがこれをやるから、英語力が停滞、衰退し、英語学習引退の道を進むことになります。英語学習とは英文の文構造を見抜くことを通して、英語を理解、駆使する力を上昇させることです。英文の文構造を見抜くことなく日本語訳なんぞしていたら、英語ネイティブの意図したこととはまったく違う、自分の勝手な解釈になるだけです。

日本語を自分の都合でつなげる

からです。そして英語ネイティブに近い発信力が養成されることも生涯ありません。そんな事態にならないための、エピソード819スタートです。

さあ、今日も英語学習だ、のサトル君です。

いきなりどうしたんでしょう?

 

この文を見たんですか。

at the outset    最初に

というテイストです。

そんな熟語なんぞより、文構造が気になるサトル君です。

うーん、たしかに妙な文構造に見えます。こうしたケースで文構造がわからないまま、なんとなく日本語訳して進むなんて英語学習していては英語力は上昇しません。多くの日本語ネイティブ英語学習者が進んでしまう、地獄行き袋小路です。

さあどうしましょう、サトル君。

おおっ、ここで「通りすがりのあんちゃん」の一言アドバイスが出たぞ。

そうでした、say は

ほとんど他動詞

でした。

辞書での他動詞、自動詞のスペースは、他動詞のほうが大差で多いです。こうなりゃ

他動詞の大差の判定勝ち

です。英語は判定勝負のあるボクシングです。数学とは違います。もちろん自動詞バージョンで、英語ネイティブの心に浮かぶこともあります。100パーセント他動詞ではないので。たとえば人のときは、say to 人 で英語ネイティブの心に浮かびます。でも他動詞バージョンで英語ネイティブの心に浮かぶ回数のほうが多いので、もう

say は「ほとんど他動詞」

で覚えてしまえばいいのです。他動詞、自動詞なしの英語学習を続けていては、英語力上級者にはなれません。ところがほとんどの日本語ネイティブ英語学習者は、他動詞、自動詞なしの英語学習をしている、いやさせられています。

閃いたぞ、サトル君。say は他動詞バージョンで英語ネイティブの心に浮かぶので

what I have been saying about Japan

が say の直後にあったのです。それが基本形です。

これが基本形の並びです。

said    接続詞 As で動詞停止(王権停止)

この said は自動詞バージョンですな。

say   動詞(王)

have   関係代名詞 what で動詞停止(王権停止)

been   過去分詞で動詞停止(王権停止)

saying   ing で動詞停止(王権停止)

この saying は他動詞バージョンです。

I could equally say the thing I have been saying the thing about Japan.

これがスタート文でした。saying の直後に the thing がありました。これが同じ名詞の合体で前に移動して

I could equally say the thing the thing I have been saying about Japan.

となり、移動した the thing がwhich に変身

say    動詞(王)

have   関係代名詞 which で動詞停止(王権停止)

been    過去分詞で動詞停止(王権停止)

saying    ing で動詞停止(王権停止)

という文構造です。動詞は say だけです。OKです。

thing に特定のテイストがないので、the thing which を what 1語にしてしまうことも、英語ネイティブの心に浮かびます。what になっても動詞停止力(王権停止力)は発動しているので、動詞は say ひとつだけです。これもOKです。お、say を赤丸で囲うの忘れています。say に動詞(王)マークの赤丸です。

サトル君の見た文に戻ります。これが基本バージョンです。このブルーラインの部分が

ポーンと前に出ていたのでした。強調したい気分の時に、英語ネイティブの心に浮かびます。英語ネイティブには無意識のことですが。

say はほとんど他動詞

これが大事です。サトル君が見た文の中核部分を、簡単な単語だけにすればこうなります。この正体を見抜く力が英語力です。

それでは今回はこれにて。

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