ミトミの 世界初、KNOW BETTER THAN TO DO を構造分析

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は頻出する比較系慣用表現を、ワーグナーミトミにしかできない方法で構造分析していきます。王権停止論にもとずくワーグナーミトミ英文構造分析により、これまで

なんとなく慣用表現として

その構造分析がなされていなかった表現の、本来の形成過程が見えてきます。この分析過程を詳細に遡及することが、土台のしっかりした英語力の育成へとつながります。それでは前人未踏の慣用表現形成過程を追跡していく、エピソード441スタートです。

今日も英語学習してるサトル君です。

あら?何を見たのでしょう?

この文ですか。

~するよりはよく知っている まあ

~するようなバカではない

というテイストの大物?慣用表現です。

王はひとりです。OKです。

なるほど、そこを疑問に思いましたか!この自王(自動詞)、他王(他動詞)をできるだけ素通りして英語を指導して、英語を習得させようとしているのが現状の日本の英語教育です。もっと授業で自王、他王の話題が出て来なければおかしいのです。自王、他王は英語習得に必須だからです。自王、他王をスルーして英語習得はできません。

それにしてもサトル君、こういう疑問をもつとは素晴らしい。だてにワーグナーミトミワールドの主役を張って、連載441回を重ねていません。

あらそうでしたか。こうした100パーセント自王、100パーセント他王と完全にどちらか一方ではないケースが多いところが、多くの英語の先生方が授業に自王、他王を持ち込みたくない大きな理由のひとつです。でもこの自王、他王を授業に持ち込まないことが、日本人の英語習得を甚だしく妨害しています。もう go や visit の単語が初めて出た時点で

I go to Hakone.      自王  直後に物体なし

I visit Hakone.        他王  直後に物体あり

として、おおざっぱな説明でも自王、他王のコメントするべきです。

ここでちょっと、 know の自王のケースを見てみましょう。

うーん、直後に物体がない。自王です。

たしかによく見る文たちです。

ではここから

このサトル君が見た文の、形成過程を見ていきましょう。

これも自王のケースです。best は物体(名詞)ではありません。直後に物体が来ない自王の know です。

これも自王の know です。best が better になりました。better も物体ではありません。

お、比較級につきものの、than が登場しました。ネイティブの心は、この than で英文をストップさせたりしません。

than の後に you が登場です。よく見る比較級の基本の文となりました。

さて、この you の後には、実は動詞が存在しています。通常は、透明になっていることが多いです。まあ前にある動詞と同じ動詞なので、

見えなくてもわかるよね、ネイティブ動詞だもん

というノリなのですな。

そしてこの後に存在する動詞を、 than が王権停止しているのです。

than you

で終わり、後は透明というケースが多いので忘れられがちですが、than は接続詞です。王権停止力をもっています。

ただ通常は同じ動詞を繰り返すのではなく、 do ですますことが多いです。

この do が王なので、than の王権停止力で王権を停止します。王を know ひとりにします。

do が透明でもそこに存在しています。その透明 do を than が王権停止しているのです。than の王権停止力のおかげで平和です。OKです。

ところが次のケースでは

than と do の前に人(主語)がいません。than は接続詞なので、後ろにちゃんとした文が来なければなりません。いきなり do なんてダメです。こうなると

ネイティブは than から王権停止力が出るようには感じません。そのため

王ふたり

という文が爆発崩壊する、文の危機的状態に陥ります。

ここで to がネイティブの心に浮かびます。王権停止力のある to で王権停止します。to なら主語なしのダメ文でも、そのままで王権停止できます。こうして比較系の表現なのに、than ではなく to で王権停止する

この比較系慣用表現が、ネイティブの心に浮かびます。通常はこのブルーカラーのように

know better than to do

と、ひとまとめに教科書、参考書に記載されています。これでは焦点がぼやけて覚えにくいです。

このように王関係をはっきりさせたほうが、この表現を習得しやすいです。王は know ひとりだけです。

それでは今回はこれにて。

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(注)know better than to do はいつも do であるとは限りません。

I know better than to trust such a person.

など他の例もあります。このケースに関しては、また別のエピソードで。

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