みなさんこんにちは英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は現在の日本の英語指導で、壊滅的に抜け落ちている点を、未来の文中でのIFを例にお伝えします。日本人のしゃべる文、書く文がネイティブには「んん?」となる原因の多くが今回お伝えすることに起因しています。この大問題を放置しておいて英語教育改革だ!とあれこれしてもどうにもならない大問題です。日本人がよりたやすく英語習得できるようになるため、ワーグナーミトミはこの大問題に取り組んでいきます。ではスタートです。
今日も英語学習するサトル君の姿があります。ワーグナーミトミワールドの街角です。
I won’t go if he comes.
I won’t go if he will come.
この2拓問題をやっているのですな。最後が違います。ネイティブの心に浮かぶのはどっちでしょうか?
お、サトル君、日本語に訳したりなんかしようとしません。まずこの姿勢が大事です。日本語に訳して日本語で考えて英語が習得できるなら、英語習得はもっとカンタンです。でもそれはできません。シャチとイスをごたまぜにしてわからなくなるだけです。
そこは日本語に訳して考えるのがダメなのをイヤというほど学んできたサトル君、go という王自体から答えを求めていくようです。
go は?
おおっと、サトル君、ここでセコンドの?哀愁の英語コーチのほうを見ました。英語コーチのサインは
自
です。go は自王(自動詞)のパターンで、ネイティブの心に浮かびます。なぜか?ネイティブ自身にもわかりません。自然と心に浮かぶだけなので、どうしようもないのです。そしてそんなことは日本人が日本語で考えても、46億年わかりません。
go は自
あ、そーすか
で知って覚えていきましょう。サトル君は go が自王だったかどうか記憶に確信がなかったのですね。そしてそれは考えてもしょうもないことなので、セコンドのほうを見たのです。サトル君、英語力を伸ばす方法が身についています。
そうです、自王ということは王の後に物体が、ネイティブの心に浮かびません。
I go.
I won’t go.
go でネイティブの心で文は完成、終了してしまいます。
I go to the park.
I won’t go to the park.
の to the park は文に必須なメンバーではありません。ネイティブの心では
必要ないザコカス
です。なので
I won’t go if he comes.
の if he comes も必須ではない
必要ないザコカス
です。その
必要ないザコカス
の時は
I won’t go if he comes.
ネイティブは if ~の部分に will を入れる気がおきません。if ~ のところに来る動詞は、if に王権を停止されるので王ではありません。カスです。王権停止技のかかっていない王のほうにはちゃんと未来テイストの will をつけています。王にはちゃんと敬意を払います。ただカスにまで will をつける気分にはならないのです。
このケースでの if のテイストは
もし
ですね。
おおっと、次の問題です。
I won’t know if he comes.
I won’t know if he will come.
こちらも if の後ろが違います。王は know に変わってます。
とにかく、どうしますか?サトル君?
素晴らしい!とにかく日本語に訳してああだこうだ、の英語学習法が英語学習からの引退に突き進む道です。ネイティブの心に存在しないものを持ち出してああだこうだ、はほんとにダメです。イスにシャチを混ぜる?やれるもんならやってもらいましょう。できるわけないっしょ。
サトル君、日本語訳なんかに見向きもせず英語に向かいます。know は?
おおっと、サトル君、ここでセコンドのほうを見ました。セコンドの指示は 他 です。
know が他王(他動詞)かどうか?記憶があいまいだったのですね。そのためセコンドの指示を仰いだのです。いい英語学習姿勢です。王(動詞)が自王(自動詞)か他王(他動詞)か、どちらか考えてわかる方法はありません。数学には存在している公式、計算式もありません。今後46億年見つからないでしょう。もし見つけられたらスーパーノーベル賞を受賞します。英語学習から暗記を消滅させたけた外れの功労者ですから。でもそんなことは起きません。
know 他王
と仕入れて覚えていくのです。動詞を覚える時に
自王、他王をかならず仕入れる
のです。この自王、他王をまったく意識しないで英語指導が行われていることが多いです。学習者はたまりません。
また動詞には自王、他王両方のバージョンをもつものがあります。この点も数学のようにちゃんとはしていません。だからといってこれまた自王、他王にいっさい触れることなく英語指導が行われています。そんな英語指導されてたら英語力はつきません。ネイティブの心に浮かぶパターンを習得していくのが英語学習です。そんな自王、他王なしの英語指導では、その基本パターンを習得する機会を奪われています。ワーグナーミトミはこうした悪しき英語指導を改善していきます。
この自王、他王両方のバージョンがあるケースでは
自王、他王どちらのバージョンがネイティブの心に浮かぶ回数が多いか
を仕入れておくのです。辞書でひとつの動詞に
他王 80パーセント
自王 20パーセント
のスペースをさいていたら、他王の判定勝ちです。
他王判定勝ち
で仕入れていきます。英語は数学と違います。数学に判定勝ちはありません。英語はボクシングのように、判定勝ちがあります。
数学が得意な方はここで
そんなのはイヤだ
となりがちです。そうなるとこの世にたくさん存在する、英語のできない理系人への道を突き進むことになります。大事なことは
あ、そーすか、数学と違い英語はそーなんすね
と割り切り英語学習を続けることです。
数学は 卓球
英語は 重量挙げ
これくらい数学と英語は違います。英数なんて言い方するので、その違いを明瞭に感じてない方がいますが。
ぜひ英語力をつけて、それを自分の得意分野に役立ててください。
おっと、ワーグナーミトミがあれこれ言ってる間に、サトル君がずんずん先に進んでいます。
I won’t know the truth.
know は他王バージョンでネイティブの心に浮かぶ王です。そのため know のすぐ直後に物体(他王物)が、ネイティブの心に浮かんでしまいます。他王物がきてはじめて「文が完成した」、とネイティブは感じます。この文での他王物は the truth です。
I won’t know if he will come.
この文の if he will come に王はいません。come は if に王権停止されています。ザコカスです。しかし、自王の go の後ろの if he comes とは違いがあります。自王の go の後ろの if he comes は不必要なザコカスです。こちらの他王の know の後ろの if he will come は他王に必要な他王物なのです。
I won’t know the truth.
I won’t know if he will come.
ネイティブの心では the truth も if he will come も他王 know に必要なザコカスです。同じ扱いです。if が come の王権を停止していることが大事な点です。ワーグナーミトミの王権停止論は、こうして英語理解に莫大な力を発揮します。
I won’t go if he comes.
go は自王 if he comes は不必要なザコカス
I won’t know if he will come.
know は他王 if he will come は必要なザコカス
の違いがあります。そしてネイティブは
必要なザコカスにはある程度の敬意を感じ will をちゃんと入れる
のです。こうしたことが英語習得の成否を分ける重大な点です。この重大な点を習得するのに、自王、他王の指導がなしでは習得できるわけがありません。日本語に訳してああだこうだやってても、46億年このことを習得できません。
英語しか存在しないネイティブの心で、いかに英語だけで文が浮かぶか
これを学ぶのが英語学習です。ワーグナーミトミの英語指導はこれです。
最後に
I won’t know if he will come.
の if のテイストは
かどうか
です。他王の他王物バージョンの if のテイストです。自王の不必要バージョンの
もし
とは違います。
ワーグナーミトミは英文の下に日本語訳なんぞ書きません。英語力の習得を大妨害する悪しき伝統です。難しい単語を使用したら、その単語のテイストは書きますが。
それでは、自王、他王を心して英語学習です。連載204回目にして最長のエピソードとなりました。ではこれにて。
英語の検索はワーグナーミトミで。