みなさんこんにちは英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は日本の英語教育の巨大な空白 名詞の U と C についてお伝えします。動詞の 自動詞と他動詞 もそうですが、とにかくこの名詞の U と C を意識しないで英語の学習をしているのが現状です。かつてはまあそれでもハハ、ですんでたのでしょうが、次第にそうもいってられない状況になりつつあります。今回の記事で U と C の意識を心の中に存在させておいてください。ではスタートです。
イヌとネコどちらがあなたは好きですか?
英作問題のようです。サトル君は楽勝ムードに満ちています。
Which do you like better, dog or cat?
という英文をサトル君は書きました。ランニングエルボーかますのが好きなネイティブが来る前に、ワーグナーミトミが見ましょう。残念、ネイティブの心に浮かぶ文ではないです。なぜなら
dog も cat も C名詞
だからです。a も s もなしにネイティブの心に浮かぶことがない名詞です。そのためネイティブの心に浮かぶ文は
Which do you like better, dogs or cats?
です。この場合 a dog or a cat だと「なんとなく特にきまってない一匹のイヌとネコ」というテイストになるので、dogs or cats のほうが自然なわけです。ただ日本語にすると
イヌたち それとも ネコたち
というまあふつう日本人が無意識に心に浮かべる表現ではないのが、日本人の英語学習者にはしんどいところです。次の英作問題です。
私は長い髪のその少女を知っています。
サトル君の書いた英文は
I know the girl that has long hair.
おお、これは正解です。サトル君自身はその勝因を正確に認識していないかもしれませんが。勝因は
hair は U名詞
です。ネイティブには hair は U名詞 なので、 a も s もつける気分自体がはじめからネイティブの心に存在していません。存在していないものが出てくるわけがないのです。ネイティブにとっては当たり前なのです。
さて、日本人のサトル君はここまで事情を知って hair に a も s もつけなかった、わけではなさそうです。日本語の「長い髪」をそのまま long hair にしただけなのでは?との懸念があります。もう一問です。
私は大きな窓があるその部屋が好きだ。
サトル君の書いた英文は
I like the room that has big window.
サトル君、得意満面です。たしかに見事に関係代名詞を使い has の王権を停止しています。王権をもつのは like だけの平和な国です。動詞といういちばん大事な点はクリアしています。が
window は C名詞
です。 そのためネイティブの心に浮かぶ文の例は
I like the room that has a big window.
になります。おっと、みずからの間違いに気がついたサトル君、この英語のせこい、うっとーしい?点にかなりむかついています。
でもネイティブの方々には生まれつきこのパターンが脳内に組み込まれているので、まったく考えることなく自然と U と C の区別をネイティブ脳がしてくれます。うらやましい脳ですな。なのでこの U と C の大変さに共感はしてくれないでしょう。
お、サトル君がんばりますね。前向きな正確が売りさ、と自ら言う姿勢がいいです。
サトル君の書いた文は
Which do you like better, a rice or a bread?
残念、rice も bread も U名詞 でした。
Which do you like better, rice or bread?
でした。
この名詞の U と C はかなりの英語上級者でも大変です。これをみなさんが習得、上達させていけるようワーグナーミトミは尽力します。とりあえずこれから辞書で名詞を見る時は、かならず U か C かの表示を見てください。今の辞書にはあります。昔はただ名詞を意味する n しか表示されていませんでした。いかに U と C を意識していないで英語を学習していたかがうかがえます。そんな時代にさようならです。
ワーグナーミトミが指導している女子大生との授業の様子です。この女子大生は、動詞なら 自王か他王か、名詞なら U か C か、を確認してから英作をします。ここまで徹底的にやらなくても、という気もしますが、この女子大生は英検の英作文でとても優秀な点をとってます。面接でもとても好成績をおさめています。
とにかく
動詞 自王 他王
名詞 U C
に日本の英語指導は力をいれてこなさすぎました。ワーグナーミトミはこの重大な問題点を改善していきます。今回はここまで。
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