みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は英検準1級の授業の最中に出くわしたケースを、エピソードテーマにお届けします。「おおっ」という構造の英文にでくわした際に、その英文が英語ネイティブの心中で形成される過程を追求することで、英語力は桁外れに上昇します。この追求過程において、英語ネイティブと同じ英語脳機能を追体験しているからです。「まあなんとなく訳して意味はわかるから」なんて従来の英語学習をしていたら、生涯英語初心者です、もったいない。生涯英語初心者なんてまっぴらごめん、という英語学習者に贈るエピソード731スタートです。
おっ、今日も英語学習してるサトル君です。
これが見てる文ですか。これは
the プラス比較級、the プラス比較級
という比較系慣用表現ですな。
~すれば、それだけ~ というテイストです。
microbes 微生物
spread 広がる
というテイストです。
サトル君、気になる点があるようです。この比較系慣用表現は以前のエピソードで遭遇しており、今回が初めてではないのですが。
そっちが気になっていたのですか!たしかに通常は
have to ~しなければならない
ですが、このケースは違うのでは?と感じたのですな。では検証してみましょう。
おお、これがスタートの基本文ですか。接続詞 as が王権停止力を発動しています。王(動詞)はひとりです。OKです。この as は、「~するにつれて」というテイストです。
おわっと、ワンパターン嫌いの英語ネイティブ、接続詞 as を拒否です。でもそのため接続詞 as が発動していた王権停止力も消滅、王(動詞)がふたりになってしまいました。
ほんとにそうです。英語が日本語のように、王権停止力なしで、ひとつの文中に複数の動詞が存在していていい言語なら、多くの日本語ネイティブが英語を習得できていたでしょう。でも残念ながら、この動詞ふたつの文が、英語ネイティブの心にOKと感じられる日は来ません。
OKと感じない英語ネイティブの心は止まりません。接続詞 as はいやなので、他の王権停止技が心に浮かびます。比較の more ふたつを前に出しました。
この時点で have to spread の並びになっています。have to spread 並びになったのは、more が前に出ていったからでした。「~しなければならない」テイストの have to ではなかったのでした。
さて、more を前に出しただけでは王権停止力を感じないので、英語ネイティブはそれぞれの more に the をつけます。前の the が接続詞 as の機能を果たし、王権停止力を発動しています。これにてOKです。
サトル君が察したように、have to は「~しなければならない」の have to ではありませんでした。
こうした英語ネイティブ自身は無意識に行う英文形成過程を、しっかり追求していくことが真に英語力が上昇する英語学習です。これこそが唯一無二、希代の英文構造分析学者ワーグナーミトミがお届けしているものです。
それでは今回はこれにて。
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