みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回はなかなか習得しがたい比較系慣用表現を、ワーグナーミトミ英語独自の方法で、自らの英語力の中に取り入れてしまう企画です。もちろん通常の参考書、問題集には影も形も存在していません。ワーグナーミトミ独自の今回のアプローチで、モノにしがたい難敵をわがモノにしちゃいましょう。そんなエピソード473スタートです。
今日も英語学習してるサトル君です。
ありゃ、何を見たのでしょう?
この文ですか。間違いがあれば直せ、という問題です。
not so much as ~さえしない(できない)
というテイストの慣用表現です。この場合は
歩くことさえできない
です。
サトル君、英語で思考中です。日本語訳して日本語思考はしていませんよ。
見事です、サトル君!
サトル君の見抜いた通りです。王(動詞)がいません。こりゃ問題外のダメ文です。
これが正解文です。王はひとりです。
He cannot walk.
この基本文に so much as が乱入してきたような慣用表現です。so much as が乱入してきても、助動詞 can の後ろなので原形の walk です。
あら、もう一文出てきました。テイストは not so much as と同じ
~さえしない(できない)
です。この場合は
私を見ることさえしないで
です。
こんどは素早く、この文のダメな点を見つけました。
たしかに王がふたりいます。前置詞 without の後ろに so much as が乱入してきています。without に王権停止力がないので、王がふたりになってしまっているわけです。こりゃダメです。
ing で王権停止です。これで王はひとりです。OKです。
なかなか習得するのに大変な今回の慣用表現ですが、王権停止論の観点から分析していけば、文の構造が明らかになるので、自らの英語力の中に吸収しやすくなります。
それでは今回はこれにて。
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