みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は大学生との TOEIC 対策授業中に遭遇したケースを、エピソードテーマにお届けします。今回は「TOEIC L&R テスト文法問題1000問」の著者である TEX 加藤氏曰く「複雑な構造」(注1)とされる文構造を、ワーグナーミトミ地動説英文法でその形成過程を検証していきます。この検証過程こそ、英語力上昇過程です。エピソード1006スタートです。
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土星は惑星の中で一番遅い。理由はおそらく太陽からの距離が一番遠いから。距離に応じて速度は変わる。宇宙には秩序があって、正確に理路整然と進行してる。あなたの読んだ地動説を覗き込むと、神の偉業が見えてくる。
~ドゥラカに地動説への感動を伝える異端解放戦線組織長ヨレンタ~
ーーーーーーーーーー(注2)
よいしょ、よっこらしょ、なんて気合いいれる必要はありません。淡々と英語学習してるサトル君です。
これが見てる文ですか。(注3)
implemented 実行する
colleague 同僚
というテイストです。
おお、すかさず鋭いぞ、サトル君。あやしい、あやしい、そこがあやしい。名詞2連チャンはあやしい。
そうです、いるんです。
The plan Masao
こりゃ
The plan the boy
と同じ名詞2連チャンです。
こんな名詞2連チャンだと、その間に関係代名詞透明バージョンが
存在
しています。省略されて
空気
になんかなっていませんよ。これが天動説英文法では 省略 と説明されてきています。この 省略 という説明が、英語習得を困難極まりないものにしています。
お、そこが気になりますな、やはり。
うーん、この
left was
も普通じゃありません。なんかありますよー。
お、お、おー!
それだー。
おおっと、矢継ぎ早にきたぞ。
develop は65パーセント他動詞バージョン、35パーセント自動詞バージョンで英語ネイティブの心に浮かびます。(注4)
leave は90パーセント他動詞バージョン、10パーセント自動詞バージョンで英語ネイティブの心に浮かびます。(注5)
develop は
Masao had developed the plan.
の他動詞バージョン
left は
Masao left.
の自動詞バージョンで、英語ネイティブの心に浮かんでいたのでした。
では
これがスタート文です。典型的な受動態の文です。
was 動詞(王)太陽
implemented 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。
おおっとっと、The plan に追加情報が入ったぞー。追加情報のため
had 動詞(王)太陽
developed 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
left 接続詞 before で動詞停止(王権停止)惑星
was 動詞(王)太陽
implemented 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造になってしまいました。ひとつの文に動詞(王)太陽 がふたつあります。こりゃとんでもない状態だー。太陽系に太陽ふたつ、ひとつの人体に心臓ふたつ、こりゃまずい。
追加情報の中を the plan が一番前に移動しました。これにて変身準備完了です。
追加情報の中の the plan が関係代名詞 which に変身しました。これにて動詞停止力(王権停止力)発動。
had 関係代名詞 which で動詞停止(王権停止)惑星
developed 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
left 接続詞 before で動詞停止(王権停止)惑星
was 動詞(王)太陽
implemented 過去分詞で動詞停止(王権停止)惑星
という文構造です。動詞(王)太陽 は was ひとつだけです。OKです。
お、関係代名詞 which が透明バージョンになりました。
透明バージョンになっても関係代名詞 which はそこに
存在
し、動詞停止力(王権停止力)を発動しています。こちらも動詞(王)太陽はひとつです。OKです。
それでは今回はこれにて。
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(注1)「TOEIC L&R テスト文法問題でる1000問」第2版 TEX 加藤 株式会社アスク出版 2021年 P107 問題ナンバー69
The advertising campaigns Mr.Weyden had developed before he left was implemented by his colleague.
この文をワーグナーミトミが人物名の変更、代名詞をすべて名詞にする、などの改変をしています。
(注2)「チ。ー地球の運動についてー」第7集 魚豊 小学館 2022年 P37
(注3)「TOEIC L&R テスト文法問題でる1000問」第2版 TEX 加藤 株式会社アスク出版 2021年 P107
(注4)「グランドセンチュリー英和辞典」第4版 編者 宮井捷二 三省堂 2017年第1刷発行 P415
(注5)「同書」P901