ミトミの THE RUNNING BOY 単純なようでその形成過程は単純ではない

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は教科書や参考書でイの一番に紹介されている短くて簡単そうに見える文の、ひと筋縄ではいかない形成過程がエピソードテーマです。短い文は「簡単だろう」という判断で、解説の最初に使われることが多いです。ところが文が短めだからと言って、その文法構造、その形成過程が簡単とはいかないケースが多々あります。今回のテーマはその中の頻出するケースです。ではその簡単とはいかない形成過程はどうなっているのか?エピソード480スタートです。

本日も英語学習してるサトル君です。

これが見てる文ですか。

サトル君、何か思うところがあるようです。

その点でしたか!自王(自動詞)、他王(他動詞)の意識が、常に英語学習中に存在するレベルに英語力が上昇してくると感じだす疑問です。ではそのプロセスを検証してみましょう。

これがスタートの基本文です。run は自王なので、直後に物体がネイティブの心に浮かびません。

おっと、もうひとつスタート基本文がありました。このふたつの基本文が合体します。同じ物体 the boy があるので。

お、合体の前に be ~ing の進行形バージョンになりました。王は is になります。run は ~ing で王権停止状態に転落しました。

合体しました。王がふたりです。このままではこの文は爆発崩壊します。

the boy 2号が who に変身して王権停止力を発動、王はひとりになりました。これにてOKです。

OKだったのに、ネイティブが who王権停止の気分ではないようです。

who を拒否したら王権停止力が消滅、王がふたりに戻ってしまいました。こりゃ再びまずい。

who王権停止の気分ではないので、~ing で王権停止しました。

being になるとネイティブは

テイストないから透明でいいや

という気分になります。

being が透明バージョンになったので、見た目では running 一語になってしまいました。running は王権停止されているので、ネイティブ感覚では形容詞の tall と同じです。

形容詞なら、冠詞 the と 名詞 boy の間に入るのが当然です。王権停止されてる running なんて形容詞と同じなので

the と boy の間にいるのが当然

とのネイティブ感覚により

the running boy

となります。

The running boy is kind.

教科書や参考書で分詞の説明にいきなり使われそうな短い文ですが、このようなプロセスを経てネイティブの脳内で形成されます。英語が本能の第一言語のネイティブには、意識もしてない一瞬のことですが。

そのような本能英語ネイティブ脳を持たない日本人は、この文形成過程をしっかり習得しましょう。しっかり仕入れてしまえば、後は練習によりドンドン機能スピードが速くなり、英語ネイティブ脳にせまっていけます。

それでは今回はこれにて。

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