みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は日本人の1000人のうち998人がはまってしまう、恐ろしい英語学習失敗のメインケースがエピソードテーマです。「日本語能力があれば、英語も習得できる」と主張する意見がありますが、それは違います。そういうことを言う人は英語力が低いです。そういうことは難度が上昇するばかりの英検1級に合格してから言ってもらいましょう。実際は英語と日本語はあまりにかけ離れた言語なので、日本語力が英語力にそのまま移行することはありません。英語と日本語はイスとシャチほど違います。
そのため1000人のうち998人は、今回のエピソードテーマの罠にはまります。でも大丈夫、グローバル時代の救世主、ワーグナーミトミがいます。稀有な英語構造分析学者ワーグナーミトミがお送りするエピソード471を読んで、1000人のうち998人がはまる罠から脱出してください。
本日も英語学習してるサトル君です。
これが見てる文ですか。
お、何か思うところがあるサトル君です。
なんと珍しいサトル君の日本語訳。
サトル君の訳ではありませんでした。
日本人のほとんどが
ひとつの英文に王(動詞)はひとりしかいない
という
ワーグナーミトミ英文法の王権停止論
を知らずに英語学習しています。こりゃ大損です。大丈夫でしょうか?大丈夫ではないです。
王権停止論を知らないと、この罠にはまります。王がふたりもいる、英語という言語ではありえない状態です。この王ふたり状態で日本語に訳すと、先ほどサトル君が目撃した、ネイティブが意図してるのとまったく違うテイストになってしまいます。コミュニケーション失敗です。
こちらがこの文の正しい構造です。王はひとりしかいません。
これが日本人が英語習得に失敗する大きな原因です。
お、大事なことを言いそうです。
この大事なポイントを知らないで英語学習している日本人がほとんどです。
ネイティブは自王(自動詞)を受動態にする気にならない
英語学習のスタート時点ですでに大事なこの点を、ほとんどの日本人は習っていません。習っていないので知りません。
すべての英文が受動態になる、というとんでもない間違い
を前提に英語学習をしています。
この自王の文を受動態にできるわけがありません。前に出す やられ物体 が存在していないからです。存在していないものを、前に出すことは不可能です。そのためネイティブはこの文を受動態にする気なんて起きません。
お、こちらの文には やられ物体 があります。called は他王(他動詞)パターンで、ネイティブの心に浮かびます。すぐ直後に やられ物体 がきます。
おお、ここで謎のネイティブ男の乱入です。やられ物体1 を前に出したいようです。
be 3(過去分詞)
の受動態の文になりました。
ではサトル君が見てた文の、ネイティブの心の中での形成過程を見てみましょう。
先にネイティブの心に浮かんだ文です。
その直後にネイティブの心に浮かんだ文です。このふたつの文中の同じ物体を合体させます。ネイティブの同じ物体合体欲です。
合体しました。ただふたつの文にそれぞれ王がいたので、王ふたり状態になってしまっています。このままではこの文は
王ふたりにより爆発崩壊
します。
文が爆発崩壊する前に、a young boy2号が who に変身して王権停止力を獲得、was王 の王権を停止して王を lived ひとりにしました。王ふたりによる文爆発崩壊の危機を免れました。よかった。これでOKです。
ところがネイティブはワンパターンが嫌いな人達です。関係代名詞気分でないときは、関係代名詞を拒否します。しかし、関係代名詞を拒否すると、
王権停止力が消滅
してしまいます。was が王にもどってしまいました。
再び was の王権を停止させるべく、ing で王権停止しました。これにて王ふたり問題は解消しました。ただ being になってしまうと
being なんて見えなくてもいい、透明でいい
という気分にネイティブはなります。being に特定のテイストはないし、それなら見えなくても大差なしという気分ですね。
この being が透明になったバージョンが、サトル君が見てた文です。王はひとりしかいません。
こうした日本語とはまったく異なる文形成プロセスを、着実に習得していくのが英語学習です。
それでは今回はこれにて。
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