みなさんこんにちは英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は実際の英語学習の現場で、学習者が非常に間違いやすいケースをお伝えします。非常に間違いやすいだけでなく、非常に頻繁に、頻繁すぎるくらいよく出くわすケースなのが重大な点です。しかもその間違いの原因が、基本中の基本を指導してる時に指導者に忘れられて指導されず、欠落されたままになっていることにあります。今回のエピソードで、「えーそうだったの!」という欠落したままの点を知っちゃいましょう。エピソード201、スタートです。
ワーグナーミトミワールドの象徴?街角で英語学習するサトル君です。
This coffee is too hot for me to drink.
お、これがサトル君が見てる問題の文です。これが「フリ」の文ですな。
This coffee is so hot that I —– —- —— .
この最後の3つの空白を埋める問題です。
サトル君、この問題を見るなり「いける」と感じたようです。
This coffee is so hot that I can not drink.
サトル君、自信満々の解答です。
バツでしたー。ひさびさのバツです。英語力が上昇してるサトル君、このごろは自分で間違いに気がつくことが多いのですが。
サトル君がこまった時になぜか偶然そばを通る哀愁の英語コーチから、びっくりたまげる発言です。
can not はネイティブの心に浮かばない
サトル君、これは知らなくて当然です。なんと
can’t または cannot ならネイティブの心に浮かぶけど、
can not はネイティブの心に浮かばないのです。
さらに
drink はほとんど他王(他動詞)
とのこと。「酒を飲む」というテイストなら、自王(自動詞)のバージョンでネイティブの心に浮かびます。
I drink.
しかし、「酒を飲む」というテイストではない多くのケースでは
I drink tea.
と直後に別物体が来る他王(他動詞)のバージョンで、ネイティブの心に浮かぶのが drink という王(動詞)です。なぜ他王バージョンでネイティブの心に浮かぶのか?はネイティブに聞いても
知らんよ、そんなもん! なぜかそう浮かぶんだからしゃーないだろ
で終わりなので、これ以上の追求はなしです。英語学習は理論的追及のやめ時が大事です。ネイティブの心に
なぜかはわからないけど
そのパターンで浮かんでしまうので、それを受け入れ自らの力にしましょう。ワーグナーミトミは理論でいける限界まではいきますが、限界はあります。
では、これらのことを考慮に入れて、この問題を見直してみましょう。
This coffee is too hot for me to drink (it).
is 王権停止の技かかっていない王
drink toマンにより王権停止 カス
という王関係です。最後の it は本来は必要です。この drink は他王ですから。
ところがネイティブは、toマンで王権を停止する時は、ゆるい気分、いいかげんな気分になります。
そのため最後の it を
省略してもいいや
という気分になる時もあります。オリジナル問題文の
This coffee is too hot for me to drink.
は
it 省略してもいいや気分
のバージョンです。「この it を必ず省略する」と思い込んでいる英語指導者がかなりいますので、気をつけてください。
ネイティブの心の動きを十分には知らない
のです。しかし今回はこの点について深入りしないので、詳しくは
ミトミの知られてなさすぎ!FOR 人 TO の後の IT をどーする?
のエピソードを後でご覧ください。1回のエピソードで情報のてんこモリモリは、ワーグナーミトミワールドではしません。
というわけで、 toマンによる王権停止の時はゆるめの気分のネイティブです。ところがこれが thatマンによる王権停止となると、ガラリと変わります。
いっきに
ちゃんと文をつくるぞ
という気分になるので、他王の直後に来る物体(ワーグナーミトミ英語でいう他王物)をちゃんとつけます。it を省略したりする発想が生じません。
では前半の can not 問題を見てみましょう。
You will not run.
ネイティブの心に浮かびます。
You may not run.
ネイティブの心に浮かびます。
You should not run.
You must not run.
ネイティブの心に浮かびます。
You can not run.
ネイティブの心に浮かびません。なぜか?ネイティブも知りません、というか意識してないです。浮かびません、無意識に。どうしようもないです。
You can’t run.
または
You cannot run.
がネイティブの心に浮かびます。なんで cannot と can の時だけ can と not をくっつけるんだ?とは思いますが、このバージョンでネイティブの心に浮かぶのでしゃーないです。受け入れ自らのものにして、自らの英語力を上昇させましょう。
あ、そーすか
と割り切る力は英語学習に不可欠です。
ではオリジナル問題文と解答文を並べます。
This coffee is too hot for me to drink.
This coffee is so hot that I can’t drink it.
となります。
ということでいまさらながらの
can not はなし
でした。これは習うことがほとんどないので、ほとんど知られていません。でも使用頻度が非常に高いので、ぜひ自らの英語力の中に入れといてください。
それでは今回はこれにて。
ミトミの知られてなさすぎ!FOR 人 TO の後の it をどーする?
はエピソード158あたりにあります。エピソードを戻れば見れます。URL?なるものはワーグナーミトミワールドにはありません。ワーグナーミトミワールドは漫画の単行本と同じです。ワーグナーミトミワールド探検の旅に出ましょう。今回のエピソードで201話ですか。もどってみると次から次へと楽しさと驚きに満ちた旅ですよ。
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