ミトミのまだあった!連鎖関係代名詞の謎を最終解明する

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は連鎖関係代名詞というものものしい名前がつけられている、正体を知るまでは難しく思える技の最後の謎を解明します。この技にはダメ押しともいえる謎の点が残っています。それを今回、通常の参考書では追求しきれない点まで追及します。それではスタートです。

The man ( who, whom ) you think is kind is dangerous.

(         ) の中のどちらかを選ぶ問題ですな。

おお、サトル君、このネタにアテがあるようです。使える技が増えましたね。

The man ( who ) you think is kind is dangerous.

サトル君、見事な正解です。しかも解説までできる、とのことです。

これがこの英文の構造です。関係代名詞 who が think の王権を停止しています。それだけではなく、透明人間バージョンの 接続詞that が、直後の is の王権を停止しています。

この文が形成された過程をみれば、なぜ答えが who なのかがわかります。それにはこの文が形成される、合体前の2文に分解するのが一番いい方法です。

おおっと、サトル君、分解もできてしまうそうです。

The man who you think is kind is dangerous.

青を左に寄せます。

The man is dangerous.   who you think is kind.

who を変身前の姿 he に戻します。

The man is dangerous.      he you think is kind.

he を合体前の本来の場所に戻します。

The man is gangerous.  You think he is kind.

省略されている 透明人間バージョン の 接続詞that を目に見える本来の姿に戻します。

The man is dangerous.    You think that he is kind.

このふたつの文の同じ物体、The man と he が合対したのが、問題の文だったのですね。he が変身したのだからこりゃ who です。him だったら whom でしたが。

The man is dangerous. You think that he is kind.

この文をまた合体させましょう。まず接続詞that を透明人間バージョンにして、目にみえなくしてからにします。

The man is gangerous. You think he is kind.

The man he you think is kind is dangerous.

The man who you think is kind is dangerous.

これがネイティブの心の中で、問題の英文が瞬時に形成されるプロセスです。he が王権停止力を獲得するために変身したのですから、who になるのは当然でした。サトル君、見事な解説です。

あり?サトル君、何をみつけたのでしょうか?

サトル君が見つけたのは

The man you think is kind is dangerous.

という文でした。この文では、who が省略されてしまっています。しかし、who は省略しないはずですが?

The man who is kind is dangerous.

この who をネイティブは省略しません。合体前の2文は

The man is dangerous. He is kind.

です。He が変身したのが who です。who はネイティブは省略しません。変です。

おお、ここでサトル君がわからなくなるとなぜか通りかかる、哀愁の英語コーチが登場です。

出身が後ろ

たしかにサトル君が見つけた英文

The man you think is kind is dangerous.

これをふたつの文に分解すると

The man is dangerous.  You think he is kind.

となります。he は文の後ろ出身です。後ろ出身だとネイティブは頻繁に透明人間バージョンにして省略してしまいます。

The man is dangerous. Mika likes him.

The man him Mika likes is dangerous.

The man whom Mika likes is dangerous.

The man Mika likes is dangreous.

この後ろ出身の whom がよく省略されるように、連鎖関係代名詞の who も省略されるのOKなのです。後ろ出身ですから。

この 関係代名詞who と 接続詞that  共に省略したバージョンにすると、次の文になります。

省略して透明人間バージョンになっても、王権停止力はあるのでOKなわけです。

それでは今回はこれにて。

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