ミトミの一見OKなようでよくない TO 不定詞の後ろ

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は英語を学習する際に、日本語に訳してああだこうだとやっていてはまったく理解できない例をお伝えします。ネイティブの心には英語しか存在しません。英語だけで心が動きます。その英語だけの心の動きを知り、習得していくことが英語学習です。英語とは46億光年かけ離れた日本語を持ち出して、ああだこうだとやっていたら英語がわからなくなっていくばかりです。通常は参考書の1、2行ですまされることを詳細にお伝えします。こんなことワーグナーミトミワールドでしかやりません。ネイティブの心の中で、英語だけで行われるプロセスをごらんください。

I have no money to buy the hat.

間違いがあれば訂正せよ、という問題ですな。

toマン が buy の王権を停止しているので、王である動詞は have だけです。

おや、サトル君、日本語に訳して意味通るからいいんでない?などと言ってます。とてもワーグナーミトミワールドの住人とは思えない発言だ。

余裕の冗談だったのですね。そりゃそうです、英語力ついてきたサトル君です、もうさすがにその段階は卒業しています。

おお、サトル君、

日本語なし

のネイティブ思考をしています。ネイティブの脳には英語しか存在していません。日本人も英語だけのネイティブ思考をしていけばいいのです。ワーグナーミトミワールドで英語を学んでいくと、それができるようになりますよ。

サトル君、ネタに気がつきました。そうです、最後に in などの前置詞が必要なのです。どの前置詞か?までは特定できてないようですが、前置詞が必要、とわかっただけでかなりの英語力です。ネイティブのように、脳が英語だけで機能していますね。正体不明、謎の英語コーチもうれしそうに登場です。

ではサトル君のネイティブ思考過程を再現してみましょう。

I have no money to buy the hat.

この toマン による王権停止の文を、英語の一番重要な基本技である関係代名詞の文にします。

I have no money which I can buy the hat.

この文を合体前の2文に分解します。

I have no money. which I can buy the hat.

which を変身前の姿に戻します。

I have no money. the money I can buy the hat.

合体移動のため前に出ていた the money を,本来の場所に戻します。

I have no money. I can buy the hat the money.

これは変な文になりました。

I can buy the hat the money.

the hat と the money の2連ちゃんになっちゃってます。これは the hat と the money の間をつなぐ前置詞がないとおかしいですな。

buy には

I can buy you the hat.

のような

人  物 の2連ちゃん

ならネイティブの心に浮かびます。人に物を買ってあげる、というテイストです。でも

I can buy the hat the money.

のような 物 物2連ちゃん なんてネイティブの心に浮かびません。

ここまでサトル君は、ネイティブのように英語だけの思考をしました。たいしたもんです。さて必要なその前置詞は

with

です。「~で 」というテイストです。正しい合体前のふたつの文は

I have no money.  I can buy the hat with the money.

です。このふたつの文を合体させます。

I have no money the money I can buy the hat with.

I have no money which I can buy the hat with.

となります。with はなんとなく消えたりしません。最後に残ります。

これは関係代名詞バージョンの文です。これでOKです。でもネイティブはワンパターン嫌いの人々です。関係代名詞whichマン での王権停止気分でないときもあります。そんなときにネイティブの心に無意識に浮かぶのが、toマンによる王権停止です。

I have no money I can to buy the hat with.

toマン による王権停止となると、ネイティブはちゃんとした文を作る気分はなくなります。

まず I は文の最初で言ってます。文のど真ん中で、もう一度言う気はありません。

I have no money can to buy the hat.

さらに toマン による王権停止となると、ネイティブは助動詞なんてなくてもいいや、という気分になります。もともとちょいとテイスト付け加えているだけの存在なので、別にもういいや、という気分です。

I have no money to buy the hat with.

関係代名詞から不定詞に王権停止の技は変わりました。しかし、with はこの騒動?の影響はいっさい受けず、ひたすら存在し続けています。前置詞という小物だからといって、なんとなく消えたりはしないのです

これが

I have no money to buy the hat.

が間違いで

I have no money to buy the hat with.

が正解の理由です。

こうして英語で英語の文を思考していくことが、英語習得には必須です。ワーグナーミトミは英語を習得したいみなさんが、この英語思考の力を獲得できるように尽力します。

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