ミトミの実際にはいちばん多い A と THE の変化ケース

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回はどうしても日本の英語教育でワキ役にされる a と the、そのいくつかの用法の中でも、一番回数が多いパターンなのにちゃんと習うことがないケースをお伝えします。今回のようなテーマで1回の講座をすることは、通常ありえません。その通常しないことをすることに、ワーグナーミトミワールドの存在価値があります。始めます。

I met (      ) man.   (     ) man is rich.

(   )の中に a や the の冠詞を入れる問題ですな。

お、サトル君、このパターンを覚えているようです。

I met a man.

相手が知らないこと、相手が知らない物体を初めて相手に知らせる時は、a がネイティブの心に浮かびます。君は知らないある男 というテイストです。

a man という聞かされてしまった物体は、聞かされた人の心の中に入ってしまいます。この段階で a man という物体は、聞かされた人の心にも存在し始めます。ふたりが共通に知っている物体となります。ふたりのその物体に対する知識の差は、かなりのものがありますが。

The man is rich.

man がふたりの共通に知っている物体になったので、ここでネイティブの心に the が浮びます。ふたりともに知っている その男 というテイストです。

この後のふたりの会話では、ずっと the man のままになります。ただ the man の妹は聞かされるほうには初めての物体なので、最初は a sister となります。二度目以降はずっと the sister です。サトル君、完璧に覚えてました。素晴らしいです。

I met a man. The man is rich.

これがネイティブの心に浮かぶパターンです。

I visited (      ) high school.  When I reached (      ) gate, I saw many girls.

おや、次の問題です。これも(   )に a か the を入れる問題です。

I visited a high school. When I reached a gate, I saw many girls.

うおっと、サトル君、バツをくらってしまいました。ただランニングエルボーくらわないためのディフェンスはしてました。よかった。しかしなぜバツなんだ。high school と gate は同じ物体とは言えないぞ。ここで偶然にも哀愁あふれる放浪英語コーチが通りかかりました。

前後の関係からそれとわかるものは、ネイティブは the にしてしまう。どういうことでしょうか?

I went to a high school.

ある高校を訪れたのですな。

When I reached the gate, I saw many girls.

この gate は前の文から、訪れたその high school の gate だと察っせられます。こうしたケースでは、high school と gate がまったく同じ物体ではなくても、ネイティブの心には the が浮ぶのです。

I visited a high school. When I reached the gate, I saw many girls.

こうしたケースが実際のネイティブの生活の中では、一番回数が多いでしょう。このパターンを習得して、ネイティブの心に a と the が浮ぶプロセスを追体験してみてください。英語力がずーんと上昇しますよ。

 

 

 

それでは今回はこれにて。

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