みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は日本の英語教育では例外的なものをその初期に学ばされるため、より大きなポイントを意識しないで英語学習を続けてしまっている例をお伝えします。受動態に関してです。受動態は be プラス 過去分詞 という正確ではない教え方のダメージは甚大ですが、その受動態の例外的なケースを受動態学習の初期に教えられることで、さらにダメージが大きくなっています。この状況を変えていきます。さっそくスタートです。
次の文を受動態にしなさい、という問題ですな。
Masaru liked Arisa.
サトル君、余裕しゃくしゃくです。この技に自信あり、ですな。
Arisa was liked by Masaru.
これで正解です。やられ物体の Arisa を前に出して、王の liked を be 3 にすればいいのですから。時間は過去、やられ物体の Arisa はひとりなので王の be は was になります。liked は 過去分詞とやらの3 に転落したので、もう王ではありません。ワーグナーミトミ英語の基本ですね。最後にやり物体の前に by を入れます。お、次の問題です。
Masaru laughed at Arisa.
これを受動態にするのですね。
これまたサトル君、余裕でまくりです。このネタはよーく知っている感じですね。
Arisa was laughed at by Masaru.
見事な正解です。laugh at の at を at by と前置詞2連ちゃんになってしまうことに弱気になり
Arisa was laughed by Masaru.
としてしまうことが多いです。まあこの間違いをさせようとねらってる問題です。laugh は like と違い、自動詞でネイティブの心に浮かびます。すぐ後ろに別物体がネイティブの心に浮かびません。in, at などの前置詞を経由します。laugh の相棒前置詞は at です。この at は「~によって」テイストの by の役目を果たしてはくれません。at は at, by は by でそれぞれ必要です。そのため
Arisa was laughed at by Masaru.
と at, by 2連ちゃんがネイティブの心に浮かびます。この問題は日本の参考書で定番の問題です。
おや、受動態の問題がもう一問でてきました。
Masaru smiled at Arisa.
laughed が smiled にかわりました。ドハハと笑ったテイストが、微笑んだというテイストにかわりました。ただテイストがメインの問題ではないです。
Arisa was smiled at by Masaru.
これはサトル君バツをくらってしまったー。街にハリネズミがいたのでネイティブのランニングエルボーはくらわなかったー。そこに放浪してるにしてはサトル君と出くわす回数異常に多い英語コーチ登場だー。
smile at は熟語認定されていないとは
laugh at 熟語、成句としてネイティブの心に根ずいている
smile at 熟語、成句としてネイティブの心に根ずいていない
この違いだったのです。
laugh at 成句として根ずいているので、laugh at で他動詞 like 一語
と同じ
I like you.
I laugh at you.
どちらもネイティブ感覚では他動詞です。やられ物体の you を前に出して
You are liked by me.
You are laughed at by me.
と受動態にできます。受動態とは
be プラス 他動詞の3
です。他 です。
smile at 成句として根ずいてないので、smile at は run in the park
の run in と同じ
I smile at you.
I run in the park.
ネイティブは自動詞を受動態にする気にはなりません。どちらの文もネイティブが受動態にする時に、前に出すやられ物体が存在していません。前置詞の後の物体を、ネイティブはやられ物体と感じないためです。存在していないものは前に出せません。ネイティブは受動態にする発想すら持ちません。今後46億年ないでしょう。
I
熟語、成句としてネイティブに根ずいているか、いないか
この点を心に留め置き英語学習をしていきましょう。どれが成句か?といった一覧表的なものは別の機会に。1回に過多な情報はワーグナーミトミワールドではなしです。今回はこれにて。
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