みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は教科書、参考書に載っている定番表現の重要ポイント部分を変えてみて、その文の形成過程、構造、そして教科書、参考書に載っている定番表現にとってかわることができるか?を検証します。365日連日連夜生徒に英語指導しているワーグナーミトミ、いろんな英語学習者のもつ問題に直面します。そうしたリアル英語学習の現場からの、リアルな問題点を追求するエピソード422スタートです。
サトル君、今日もしてます英語学習。
何かあったようです。
これが見てる文ですか。分詞の章で教科書や参考書に載ってる定番の文です。
~と呼ばれている
というテイストです。
ほほう、この文の called を calling にしてもいいのでは?と思ったのですね。
こちらは教科書、参考書では見かけませんな。でも追究してみましょう。
called バージョンの王関係です。王はひとりです。OKです。
calling バージョンの王関係です。こちらも王はひとりです。OKです。
では基本のスタート文からいきましょう。
これが基本のスタート文です。call は
ーを~と呼んでいる
です。
やられ物体 の the boy を前に出しました。call が
受動態の be 3
になりました。ここで王は is になります。call は 3(過去分詞)というカスに転落しました。もう王(王権のある動詞)ではありません。
カス
です。この振り切りが英語習得できるかダメか?を決めます。
おおっと、この受動態の文に Yoko likes が加わりました。問題なのは likes が王であることです。
likes と is 王がふたり
になってしまった!これは英語ではいちばんあってはいけない、文爆発崩壊の危機です。
まさに緊急危機回避!is を ing で王権停止しました。こうした時ネイティブは
後から心に浮かんだ王
を王として存続させます。ましてや固有のテイストのない be王、王権停止の餌食になります。これは王ふたりによる文爆発崩壊を防ぐために絶対必要な、危機回避の緊急措置です。これで王がひとりになりました。もう文は爆発崩壊しません。よかった。
一安心してみると
being は目に見えなくてもいいんじゃねーか?
という気分になります。何をやられているのか?は 3カスの called でわかるので。そこで being を透明にして見えなくしてしまいます。
ネイティブどうしのコミュニケーションです、これでいいっしょ
ということですな。英語を学習してるノンネイティブのことなんか気にしていません。この文が教科書や参考書に載っている文です。
では ~ing のバージョンを検証します。
これがスタートの基本文です。この calls のテイストですが
おーいTom、という感じで呼ぶ
で日本人はこの動詞を最初に覚えますが、実際のネイティブの暮らしでは
~に電話する
というテイストで、ネイティブの心に浮かぶことがほとんどです。
おお、~してる最中 というテイストの
進行形 be ~ing
になりました。こうなると is が王です。call は ing で王権停止されてこれまた カス に転落しました。英語では
王の存在はひとりだけ
なので、当然です。
~に電話してるまっ最中
というテイストです。
おおおっと、そこに Yoko likes が入ってきました。またまた王ふたりの文爆発崩壊状態です。この危急存亡の危機を回避しなければ!
is を ing で王権停止しました。王はひとりになりました。これで文爆破崩壊の危機は回避されました。
一安心すると、こちらも
being は目に見えなくてもいいや
という気分にネイティブはなります。こちらも being が視界から消えます。
さて、called バージョン と callingバージョン 両方の文の形成過程を検証してきました。3王権停止、ing王権停止、どちらのケースも王はひとりしか存在させないプロセスは同じです。
違いは
called ~と呼ばれている
calling ~に電話している
というテイストの違いです。理論上はどちらもOKです。ただ英語には
判定決着
があります。ネイティブの心に浮かぶ回数が多いほうが
判定勝ち
します。このケースでは人がだれかに電話している一瞬をとらえる inバージョンより、日常の生活の状態を表わしている 3バージョンのほうがネイティブの心に浮かぶ回数が多いです。そのため 3バージョンの判定勝ちになります。数学ではありえない判定勝ちですが、英語ではしょっ中です。
バレーボールに判定勝ちはありません 数学
ボクシングに判定勝ちはしょっ中です 英語
ここは理系思考の方々は
別競技
と割り切り英語学習をしてください。
おや
サトル君、なんかふたつの文を見ています。
たしかに the boy と Tom は同一物体です。
そうです、こちらの the boy と Tom は別物体です。見た目は同じ the boy と Tom ですが、
the boy called Tom 同一物体
the boy calling Tom 別物体
の違いがあります。英語は同一物体か、別物体か?を気にしてそれが文形成に大きく影響する言語です。この点に気が回るとは、英語力がついてきてますね、サトル君。
それでは今回はこれにて。
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