ミトミの 「一億人の英文法」での大西泰斗氏のーインパクトなき柔道・空手ーへの検証

 

みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は大西泰斗氏の著書「一億人の英文法」における、ー「スポーツをする」のいろいろーの大西泰斗氏の3分類に関して、ワーグナーミトミの見解を改めて公表します。今回が第2弾となります。学問研究とは事象を正確に検証し、そこに常に成り立つ真理を追求していくものです。当然あいまいな、検証不十分な、考察が足りないものを真理として、法則として発表するわけにはいきません。それでは厳しい学問研究の検証へ、エピソード1051スタートです。

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学問は常に成り立つ真理を追究するからね。

ーーーーーーーーーー(注1)

ひょいのひょい、本日も英語学習してるサトル君です。

ひょわっと、何を見たんだ?

それ?それ?また見たんですか!

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「スポーツをする」のいろいろ

「野球をする」「柔道をする」「スキーをする」。同じスポーツをするという表現ですが、表現の仕方は異なります。

(1)I play baseball [ tennis / rugby / soccer ]. 【 play +スポーツ名】

(僕は野球 [ テニス / ラグビー / サッカー] をする

(2)I do / practice judo [ yoga / karate ].   【 do / practice +スポーツ名】

(僕は柔道 [ ヨガ / 空手] をする

(3)I ski [ skate / fence ]         【動詞であらわす】

(僕はスキー [ スケート / フェンシング] をする

さて、なぜ野球などのスポーツに限って他動型を使うのでしょうか?それは「力が及ぶ」を感じるから。野球・テニス・ラグビー・サッカー、すべてボールを打ったり蹴ったりします。インパクトの連想からそれに見合った他動型が用いられるというわけ。スキーには、何かを打ったり叩いたりのイメージはありませんよね。だから他動型を使わず、単に ski と動詞になります。また、(2)のようにインパクトもない、動詞になるほどでもないスポーツは [ do / practice +スポーツ名」となります。

他動型の力が及ぶ。実に一般的な語感なのですよ。

ーーーーーーーーーー(注2)

これが大西泰斗氏の理論です。それではこの大西泰斗氏の理論を検証していきます。

これが柔道のワンシーンです。

叩いたり蹴ったり、の打撃攻撃はありませんが、人間をぶん投げる!かなりのインパクトです。

さらに人間を失神させる

絞め技(ワーグナーミトミは中3のとき、送り襟締めでの失神を体験しました)

人間の腕を破壊する

関節技(ワーグナーミトミは腕ひしぎ十字固めで、高校時代の決闘で連勝しています。相手がタップしなけりゃ折ってます)があります。

柔道はヨガと同じ範疇に入れるものではありません。

ガードが下がった瞬間に顔面を直撃する上段回し蹴り。

昭和の極真空手本部道場での日常です。顔面へのハイキックは瞬時に顔面に電気が走ります。後に世界チャンピオン、そして大山総裁の後を継ぎ館長となる松井章圭氏は、ミトミに顔面蹴りを喰らわせても力の加減はしてくれましたが、黄帯の先輩の全力蹴りを頬骨に喰らったときは、顔面が2倍以上に膨れ上がりました。帰りの電車で乗客がミトミの顔をじろじろ見るので、「何だ?」と思い駅の鏡を見てたまげました。

空手はヨガと同じ範疇には入りません。大西泰斗氏は、伝統空手の型だけを意図したのかもしれませんが、それだけでは空手への考察が足りません。またそれを明記すべきです。

レスリングです。首が折れる!ような角度で叩きつけます。背筋が凍ります。

ここで論点となるのは、大西泰斗氏の ski 理論です。

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スキーには、何かを打ったり叩いたりのイメージはありませんよね。だから他動型を使わず、単に ski と動詞になります。

ーーーーーーーーーー(注1)

レスリングの動詞は、 自動型の wrestle です。他動型もありますが、自動型です。(注3)人間を床に叩きつけています。さらに

ボクシングはどうなる?

ボクシングの動詞には、自動型の box があります。他動型も自動型もあります。(注4)

人間を打ったり叩いたりしまくります。それを競う競技です。それでも

打ったり叩いたりしないからスキーは、他動型を使わず ski (自動型)

この ski 理論がボクシングにも適用されているでしょうか?

打ったり叩いたりしまくるボクシングも、自動型の box あり

です。検証が不十分な状態での分類は、学問研究の成果としては不十分です。

柔道、空手は

インパクトもない、動詞になるほどでもない

ものではありません。

さらに大西泰斗氏は

スキーとフェンシングを同じカテゴリーに入れていますが、フェンシングは打ったり叩いたりはしませんが、突いています。

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学問は常に成り立つ真理を追究するからね。

ーーーーーーーーーー(注1)

それでは今回はこれにて。

英語の検索はワーグナーミトミで。

(注1)「一億人の英文法」大西泰斗 / ポール・マクベイ 東進ブックス 2011年 P548

(注2)「一億人の英文法」大西泰斗 / ポール・マクベイ 東進ブックス 2011年 P68

(注3)「グランドセンチュリー英和辞典」第4版 宮井捷二 三省堂 2017年 P1862

(注4)「グランドセンチュリー英和辞典」第4版 宮井捷二編 三省堂 2017年 P184

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