みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回はいきなり文中に出てこられて「なんだこれは?」とつい思いがちなケースを、エピソードテーマにしてお届けします。このケースを見誤ると文がまったく違うテイストになってしまい、コミュニケーションが破綻します。これはまずい。そんなまずいケースに陥らず、コミュニケーションがうまく取れるようになるための、エピソード433スタートです。
今日も英語学習に励むサトル君です。
勢いをくじく何か、を見たようです。
この文ですか。この文のどこに勢いをくじかれたのでしょう?
なるほど、文の最後のほうに should があります。
しかも、
should he have
と疑問文並びしているのに、クエスチョンマークがありません!こりゃ妙です。
サトル君、英語思考しています、いいですね。日本語に訳してもわかりゃしませんから。
おおっ、ここでサトル君の得意技?「セコンドの指示を仰ぐ」がでました。
いいぞ、サトル君!見事にネタを思い出しました。
ではサトル君が思い出したネタを、基本から検証してみましょう。
これが問題文のネタに関係している箇所を、抜き出した文です。ただしネタの箇所は、その基本形に戻してあります。ネタの基本形は
If should
です。「もし~の場合には」というテイストです。
接続詞if が、have の王権を停止してくれています。王はひとりです。OKです。
ところが
ネイティブはワンパターンが嫌いな人達です。if王権停止気分がしないときもあります。ただ if王権停止 を拒否すると、have の王権が蘇ってしまいます。これは危険だ。
ネイティブは大騒ぎです。文が爆発崩壊寸前です。
王がふたり
になってしまっているからです。
王ふたりの文だけは、何が何でもダメ
なのが英語ネイティブの心です。文が爆発崩壊するのを、野生の本能で感じるのです。別に習ってそうなるのではありません。ティラノザウルスが肉を食べるのが当たり前のように、英語ネイティブには
ひとつの文に王がひとりだけ
は当たり前、それしか心に浮かばないのです。
そのため王ふたりの文を回避するべく、ある手を打ちます。あまり複雑でない、手を打ちます。
そのある手、が should を前に出してしまうことです。何かしないと気がすまないのですが、あんまり手のこんだこともしたくないので
should を前にだしときゃ、まあギリギリ技感はある
という感じです。
should を前に出す
というひと手間をかけたので、王権停止力が発生、have の王権は停止されました。王はひとりになりました。よかった。まあ実際にはネイティブは無意識に一瞬で、このプロセスを行ってしまっています。意識しなくても
自然とそうなる
のが、第一言語です。
これがサトル君がでくわした文の王関係です。王はひとりです。OKです。
それでは今回はこれにて。
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