みなさんこんにちは、英語英会話コーチのワーグナーミトミです。今回は高校生との定期テスト範囲対策中に出くわしたケースを、エピソードテーマにお届けします。通常なら日本語訳だけして流して先に進むケースですが、そうはさせないのが異次元の英語構造分析学者ワーグナーミトミです。英語力、とくにスピーキング、ライティングといった発信力を伸ばせるか、停滞、衰退させるか?を決める重大な案件が、今回のエピソードにあります。この重大な案件が存在しない英語の授業が、日々この国で行われています。冗談ではない、英語発信力を伸ばすぞ!という方々にお届け、エピソード809スタートです。
おっ、今日も英語学習してます、サトル君。
これが見てる文ですか。
withdraw 引き出す
というテイストです。
何が気になるんでしょう?
動詞(王)は withdraw だけです。あとは名詞だの助動詞だの、ザコしかいません。動詞停止技(王権停止技)は必要ないので存在しません。
その点でしたか!
withdraw from
という繋がりから、「withdraw が自動詞だな~でもあれ~なんか妙だぞ」という気分のサトル君です。
withdraw from なので come from と同じ、come は自動詞、withdraw も自動詞
ではなかった、他動詞だったー。よくぞ気がつきました、サトル君。
ではサトル君の見てた文の、その形成過程を見てみましょう。
これが基本スタート文です。withdraw の直後に名詞があります。他動詞バージョンの並びです。
おおっと、金額のアテがなくなってしまいました。アテのなくなった所に、疑問詞が浮かぶのが英語ネイティブ脳の無意識言語操作機能です。
疑問詞は英語ネイティブ脳内で、文の一番前に移動します。この時点で
withdraw from
と、あたかも自動詞の
come from
と同じ並びになってしまいます。ただこれは withdraw の直後にあった how much money が、前に移動したから起きる並びです。
この文は疑問文になるので、助動詞 can が疑問文でのポジションに移動します。これがサトル君が見てた文の形成過程です。
ここで重大な点があります。withdraw は自動詞バージョンで英語ネイティブの心に浮かぶこともあります。
The army withdrew from the battlefield.
軍隊が戦場から徹退したのですな。このテイストでは自動詞バージョンで、英語ネイティブの心に浮かびます。もちろん無意識の第一言語、英語ネイティブ自身はこのことを意識なんてしていません。
壊滅的なことは、これがあるからひとつの動詞が自動詞、他動詞どちらか決めつけることはできない、よって
自動詞、他動詞を英語の授業では言わない、触れない、教えない
という日本の英語教育が完成!してしまいました。そんな授業を繰り返しているうちに、英語指導者自身も自動詞、他動詞を忘れて?英語の授業をしまくるのが日常になりました。本来なら毎回の授業で自動詞、他動詞が出てこなければならないのに、「授業で自動詞、他動詞が出てきてるよ」という生徒にワーグナーミトミは、ただの一度も遭遇したことがありません。
自動詞、他動詞を意識しないで英語を習得し、英語力上級者になれることはありません。特にスピーキング、ライティングの発信面での能力が育成されません。
世にも稀なる希代の英語指導者、ワーグナーミトミは違います。
You go to Kyoto.
You visit Kyoto.
この英語ネイティブの心に浮かぶパターンの違いを、小学生、中学1年生にも異常なまでの執念で指導します。このふたつの文を
to があるなし無視して日本語訳だけして先に進む
ことで、もう将来、関係代名詞が登場する中学3年には、もはや英語が習得できなくなっています。この恐ろしい事態が、今この瞬間も繰り返されています。
それでは今回はこれにて。
英語の検索はワーグナーミトミで。